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考察「アベンジャーズ エンドゲーム」が映画興行収入を塗り替える理由とは?

考察「アベンジャーズ エンドゲーム」が世界映画興行収入を塗り替える理由おすすめ映画

先日「アベンジャーズ エンドゲーム」を観てきました。

「アベンジャーズ」。今までにはない、稀有なタイプの映画。様々な派生作品を持ち、それら文脈の大河たる作品。

私も「キャプテンマーベル」以外には目を通してきましたが、その量の多い事!「アイアンマン」一つにとっても3まで出ているので、派生作品すべてに目を通すのはなかなか大変でした。

これまでの数年間、それら派生のマーベル作品なども楽しみつつの集大成。観終わった時点で、感慨深いものがありました。

さて、この「アベンジャーズ エンドゲーム」は全世界歴代映画興行収入の記録を塗り替えそうなことでも話題となっています。

世界歴代映画興行収入 / TSP映画
世界歴代映画興行収入 / 映画 - TSP21.com

現時点で2位。これまで世界歴代映画興行収入1位の「アバター」を抜かすのも時間の問題かと思います。

私は「アベンジャーズ」が好きなので歓迎すべきことなのですが、はたしてそこまで人を惹きつける映画なのか。

「アベンジャーズ エンドゲーム」の感想などともに、全世界の歴代映画興行収入を塗り替えようとしている理由についても考察してみたいと思います。

※映画本編のネタバレも含みます

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考察「アベンジャーズ エンドゲーム」が全世界歴代映画興行収入を塗り替える理由とは?

感想「アベンンジャーズ エンドゲーム」はアクションと笑いのバランスが素晴らしい

- YouTube
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さて、「アベンジャーズ エンドゲーム」の感想をば。

率直に言って、ついに終わってしまったのか、、、と。これまでどれほどマーベルのヒーローたちにワクワクさせられた事か。

特にアイアンマン。重厚でメカニカルなスーツ、そして圧倒的な攻撃力。中身はトニー・スタークという、アベンジャーズの中では圧倒的にパワーの無い人物にもかかわらず、アイアンマンとしての攻撃力はメンバー随一。

そんなアイアンマンが今回の「アベンジャーズ エンドゲーム」でも大活躍しますし、ラストホロリとさせられます。映画の中で、普段飄々としたキャラクターのトニー・スタークだっただけに、彼の犠牲で終わるラストはかなりショッキングでもありました。

エンドロール終わりにあった次回「スパイダーマン」の予告(参考:子供向け?新しいスパイダーマンの感想を語る)。古来の神話やファンタジーにもあるように、先達が去り、若者が志を引き継ぎ新たな世代を作るとう流れは鉄板。それを考えると、アイアンマンのトニー・スタークの犠牲は物語としてふさわしいものだったのかもしれません。

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物語全体的な印象として、アクション、笑いのバランスがすごくよかったなという印象です。映像、特にCGの技術は年々上がってきており、大勢の群衆で戦うシーンなどもとても美しく、迫力満点に描かれています。

正直、かなりあざとい感じの戦闘シーンでもありましたが、アメコミはあれぐらいのあざとさが魅力!コテコテのノリで戦う感じがすごくよかったです(かなり「レディプレイヤー1」を彷彿しましたが)。

特にエンドゲームでいきなり覚醒するのがキャプテンアメリカ。今まで防御力こそ高いものの、攻撃力ではアイアンマン、ハルク、ソーに一歩遅れをとっていたキャプテン。しかし、今回ソーのハンマーを手にする事で(ソー以外の人でもそんなにほいほい使えるようになるものなの?という疑問もありましたが)超絶無双な活躍ぶりでした。余談ですが、キャプテンアメリカのクリスエヴァンスさん。誰かに似ているなぁと思ったら、昔ニコニコ動画で流行ったビリーヘリントンさんに似ている気が、、、。

それと、キャプテン・マーベルの強いこと強いこと!恥ずかしながら、まだ「キャプテン・マーベル」を観ていなかったのですが、あそこまで強いとは。他のメンバーと桁違いの攻撃力。「Gガンダム」の東方不敗をも彷彿させるような、生身で戦艦を撃沈させるシーンは唖然としかいいようがありません(そんなキャプテン・マーベルにもひけを取らないサノスっていったいなんなのさ!)。

それまでは、パワーバランスのことなど色々邪念が湧きながら見ていたのですが、キャプテンマーベルの規格外の強さにそんな思いも吹っ飛びました。パワーバランスなんていいじゃ無いか!ど迫力のどんぱちを楽しもうよ、と。

笑う

そんなアクションシーンも素晴らしいのですが、ギャグパートもなかなかよい。個人的に素晴らしいと感じたのがガーディアンズオブギャラクシーのあらいぐまロケットとソー。

ロケットの軽妙な語り口と毒は「テッド」を彷彿とさせるノリ。シリアスな状況に陥りがちな「アベンジャーズ エンドゲーム」においてもこういうロケットのような軽妙なキャラクターがいるおかけで、テンポよく楽しむ事ができました。

それと、なんといっても今回一番のコメディアンはソー!まさかメタボになっているとは!やさぐれ、酒に溺れ、ネットゲームで対戦相手に罵るマイティ・ソー。ソー役のクリス・ヘムズワースさんは「ゴーストバスターズ」でも最高のコメディアンっぷりを発揮してくれていましたが、今回もだめだめなソーにかなり笑わさせてもらいました。クリスさんのごつくて真面目そうな外見からは想像できない演技やキャラクターがより面白さを引き立たさせてくれています(参考:「MIB インターナショナル」感想!クリス・ヘムズワースを楽しむ)。
(時代についていけてないアントマンも知的になったハルクにも笑わされましたよ!)

アクションシーンにシリアスなシーン、そして間に挟まれる笑いのシーン。「アベンジャーズ エンドゲーム」はそれらのバランスがとてもよく、3時間越えの作品ながら、ダレる事なく楽しめました。

もう一つ感想「アントマン」がどうなるか気になって仕方なかった

爆発

前作の「アベンジャーズ インフィニティーウォー」(こちらも全世界歴代映画興行収入の5位!)。ラストにサノスの指ぱっちんによって全世界の半分の人が消失しました。アベンジャーズのメンバーとして戦っていたドクター・ストレンジやスパイダーマンもその犠牲に。

そんな中、個人的な感想として消失してしまったメンバーの行く末よりも、さらに気になっていた存在がいます。それがアントマン。インフィニティーウォーでは語られていませんでしたが、アントマンもサノスのせいでえらい目にあっています。

「アントマン&ワスプ」という作品のラスト。アントマンは実験的に量子空間に行く事に。その実験中にサノスの指ぱっちん。本来ならば、外のメンバーがアントマンを元に戻してくれるはずが、全員消失。

外がどんな状況になっているかもわからず、一人量子空間に取り残されたアントマン。

いや、これってめっちゃ怖く無いですか!?私はこのラストシーンにぞっとしました。次元も時間軸も違うような空間に取り残され脱出できないというシチュエーションのなんと怖いことか!私は今回の「アベンジャーズ エンドゲーム」でアントマンの行く末がどうなるのかがかなり気になっていました(まさか、ネズミが計器の上を這いまわっただけで戻ってこれるとは、、、それぐらいの扱いもアントマンっぽいっちゃぁぽい)。

しかし、このアントマンの量子世界に取り残される経験が、エンドゲームにおいて最も重要な要素につながることになります。

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「アベンジャーズ エンドゲーム」はアベンジャーズだけ観てもわからない?

忘れる、わからない

日本でも「アベンジャーズ エンドゲーム」公開に合わせて、一番最初の「アベンジャーズ」と「エイジ・オブ・ウルトロン」がテレビで放映されていました。観られた方もきっと多かったでしょう。

そうしてテレビなどを観て、映画館に足を運んだ人も多かったかもしれません。

しかし、アベンジャーズシリーズの恐ろしいところは、アベンジャーズだけを見ていても内容についていけないのです。

仮にテレビでのシリーズと「インフィニティーウォー」をレンタルで観て、映画館に足を運んだとしても把握できない状況が多々でてきます。

「えっ?この宇宙空間を飛んできたスーパーマンのような女性(キャプテン・マーベル)は誰??」

「えっ?なんでアントマンが車の中から飛び出てくるの??」

「ソーと一緒にいるこの宇宙人たちは誰??」などなど。

そもそも「インフィニティーウォー」を観た時点でも、いきなりブラックパンサーやドクターストレンジ、アントマンなどが説明なく出てくるので面食らう事も多いのでは?

私の中で「アベンジャーズ」という映画は、それらの派生作品(派生という言い方であってるかな?)を全部見ていないと楽しみ尽くせない作品。それら全部を観るというのは好きな人以外ではなかなかハードルが高いのではないでしょうか。

にもかかわらず、「アベンジャーズ エンドゲーム」は全世界歴代映画興行収入の記録を塗り替えようとしています。はたしてこれはどのような現象なのか??

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考察「アベンジャーズ エンドゲーム」が全世界歴代映画興行収入を塗り替えようとしているのは「盛り上がれる」映画だからだ!

アベンジャーズエンドゲームのキャプテンアメリカ

その答えはツイッターで流れてきた映像にありました。

海外、多分アメリカの映画館での「アベンジャーズ エンドゲーム」を観客する人々を写した映像。ラストの皆で戦う戦闘シーン。アベンジャーズのメンバーが揃い、ラストキャプテンアメリカが大写しになったところで、観客大盛り上がり!

全員総立ちな感じで「うぉー!!!いぇーーーーいい!!foooooo!!!!」ってな感じになっていました。日本じゃまず見られない光景。

(その時の動画がみつからず申し訳ないのですが、予告編を見た海外の人の反応を貼らしてていただきます)

私はこの動画を見るまで、アイアンマン、キャプテンアメリカ、マイティ・ソー、アントマンなどそれぞれの作品を観たうえでないと、アベンジャーズは楽しみ尽くせないのではと勘違いしていました。

しかし、この動画で盛り上がっている人全員がそれらの作品すべて観ているわけでは無いと思いますが、皆心から楽しそうにアベンジャーズを観ている。きっとそういうシンプルな理由なのだろうなと考えました。

かっこいいヒーローたちが集結して地球を救ってくれる。現実ではありえないような超絶パワーで敵をやっつけてくれる。そんな爽快感、楽しさを求めたくて「アベンジャーズ エンドゲーム」に押し寄せるのでしょう。それぞれのキャラクターがどういう存在だとか、むしろ関係無いのかもしれません。

「盛り上がり」。このキーワードこそが、「アベンジャーズ エンドゲーム」が世界映画興行収入を塗り替える理由だと考察します。

現在1位の「アバター」で言えば「未知の映像体験」を求めての大ヒットだったのでしょう。

アベンジャーズで言えば、もっとシンプルな「盛り上がり」を映画館で求めたいのだと考えます。そして、最高のショーの盛り上がりと楽しみを皆で共有したいからこそ、映画館に押し寄せるのでしょう。

アベンジャーズメンバーそれぞれの作品を知っていれば「エンドゲーム」はより楽しめるでしょう。でも知らなければ知らないなりに、シンプルにど迫力でエンターテイメントな映像で盛り上がり楽しめるのです。その盛り上がりこそが、10年間トップを死守している「アバター」の歴代映画興行収入1位の座を奪還しようとしているのでしょう。

「ボヘミアン・ラプソディ」も大ヒットしましたが、あの映画も「臨場感のある映画と共に、皆と感動を共有」というのが一つのキーワードだったように思います。

「ボヘミアン・ラプソディ」のライブ感は映画館で体験して欲しい

こと、アベンジャーズにおいてはこれまでに積み重ねてきたものがあるので、その盛り上がりの度合いは爆発的なものがあります。

考察にもなっていないような終わりかたで恐縮ではありますが、シンプルに、小難しいことは考えず。アクションエンターテイメントの一つの極みを楽しんで、盛り上がってみてはいかがでしょうか。もしかしたら、忘れかけていた映画のシンプルな楽しみを思い出すやもしれません。

おまけ

ツイッターで見つけた動画ですが、これも面白そう(笑)。「アベンジャーズでフルハウスのオープニングを再現してみた」。普通にこういうほのぼの系も見てみたいですね。調べたところ、スカーレットウィッチ役のエリザベス・オルセンさんのお姉さんはミシェル役のオルセン姉妹だそうです。似てますね〜。

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