近年の癒しブームで、お香に興味を持たれる方が増えてきました。
そんななか、お香を始めてみたいけど、いっぱいあって選びきれない。甘ったるくてきついにおいのものは嫌という人におすすめなのが無印良品のお香。
無印は各地に店舗があり比較的手に入りやすいですし、お香もナチュラルな香りのものも多く、初心者の方にもおすすめ。
いろいろ試した中で、私がもっともおすすめしたい無印のお香を紹介したいと思います。
無印良品おすすめのお香「沈香の香り」
苦手だったお香にハマったわけ
そもそも私がお香にハマったのは、数年前にお香ワークショップに参加してからです。
それまではお香といえばなんか甘ったるかったり匂いがきつかったり線香っぽかったりで、興味はあるんだけれど苦手でした。
以前の私と同じようにお香に苦手意識を持っている方は「お香って線香っぽかったり、甘くてきつい匂いだったりで苦手!」っていう人が多いのではないでしょうか。
ちまたで売られているお香ってけっこうそのタイプが多いですよね。リラックスどころか頭が痛くなるようなつよい香りの物も。
しかしそのワークショップのお香はナチュラルで落ち着きのあるいい香り、かといって線香のようなお寺っぽさとも違い、とてもリラックスできるものでした。その時自分の中で「こういう和のナチュラルな香りのお香なら楽しめる!」というのを悟った瞬間でした。
難点なのは、そのお香はハンドメイドのお香なので、なかなか手に入らないということでした。もっと手軽に手に入る、ナチュラルな香りのものを探している時に出会ったのが無印良品のお香です。
無印良品でおすすめのお香「沈香の香り」
色々と試した中で、一番おすすめのお香が無印良品の「沈香の香り(じんこうのかおり)」です。
先にも記したように、お香の香りが苦手という人の多くは、それが線香っぽい匂いであったり、インドっぽいパッケージのどぎつく甘ったるい香り(私はビレッジバンガード臭と呼んでいます)の印象があるからではないでしょうか。
その点、無印良品の「沈香の香り」は素朴な和の香り、かつナチュラルな印象をも抱かせてくれます。若干スパイス的な香りの要素もあるのですが、私的にすごく落ち着きます。甘ったるさもなく、初めての方でもおすすめのお香です。
火をつける前もいい香りなのですが、火をつけるとより和らいだ感じになります。
「沈香」とは何か?
沈香とは東南アジアに生息するジンチョウゲ科ジンコウ属の香木だそうです。倒木などで傷ついた木々が樹脂を出し、それらが乾燥したものを指すそう。
沈香には精神を沈静化させて落ち着かせる効果があり、古くから日本の貴族社会をはじめとして親しまれてきた和のお香の代表格。
無印良品の「沈香の香り」の説明書を見ると「厳選した香木を使用しました」と書かれています。本物の香木を嗅いだことがないものの、私にとってこのお香がリラックス出来る香りなのは確かです。
おすすめは形はスティックタイプ
全国各地に無印良品があるので、手軽に手に入りやすいのも魅力の一つ。残念ながら私の家の近くには無印がないのですが、行った時にはいくつか「沈香の香り」のストックを買いだめしています。
一般的に売られているお香には二種類の形状があります。コーンタイプという三角錐の形のものと、お線香のようなスティックタイプの2種類。
私はどちらかといえばスティックタイプがおすすめ。単純に本数が多いのと使い勝手がいいので重宝しています。
もう一つの無印良品でおすすめのお香「桂皮の香り」
「沈香の香り」と並び、おすすめしたいお香が、同じく無印良品の「桂皮の香り」です。
こちらも上品な香りで沈香とはまた違った良さがあり、落ち着きのある香りでおすすめのお香。お寺のような静けさも感じられつつ、線香臭いわけではないのがお気に入りのポイント。私は主にこの二つを楽しんでいます。
余談ですが、同じような感じのもので無印良品の「お香セット 和の香り」というものがあります。
同じコーナーにあり、セット内容も「白檀」、「芍薬」、「ひのき」、「お茶」とあったのでナチュラル系の香りだろうと思い買ったのですがこれは失敗でした。香りがきついものが多く、妙に甘ったるいところもありほとんど使わずに放置しています(「白檀」だけはいい香りですが)。
お香はパッケージの外からでもある程度香りがするので、購入の前には少し香ってみることをおすすめします(商品を破損せぬよう、気をつけて扱ってくださいね)。ちなみに、定期的にパッケージが変わることがありますので、上記の形のものが見当たらない場合は店員さんに尋ねてみてください。
無印良品は製品全体で、リラックスした豊かな空間を作り上げているといったような印象を持ちます。家具や文具、食品にいたるまで良い物揃い。香りに関しても、かなりのこだわりが感じられます。
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無印良品でお香セットを揃える
無印良品はお香そのものだけでなく、それに類する道具も豊富に揃っています。
焚く時にひく香皿、磁器製のお香立てなど、無印で一通りのお香セットを取り揃えることが可能。
一つ一つがシンプルながら可愛らしい作りで、どのようなお部屋にでも調和するような無印良品らしい道具に仕上がっています。
お香も含めて道具をセットで揃えても1000円ぐらいでおさまるので、初心者の方のスタートとしても無印良品はおすすめです。
無印のお香から「沈香」が消えた?
私が一押しの無印良品のお香「沈香の香り」ですが、実は、ここ最近販売状況がちょっと怪しめ。
店舗などでめっきり見かけなくなったのです。生産が終了されたのかどうなのか、その辺はわかりませんが、無印のお香コーナーで沈香単品の姿を長い間見ていません。
唯一の救いは、しばらく前に「お香セット」の形で販売されていたこと。「沈香の香り」だけ欲しい自分にとってはやや割高感はありましたが、他の香りも試せる良い機会と割り切りいくつか購入しました(ちなみに、沈香、芍薬、シナモン、ローズのセットでした。シナモンがなかなか良い香り!)。
無印のお香ラインナップは、しばしば変更があるので、お気に入りの香りを見つけた時はまとめ買いしておくのもいいでしょう。
初めての方には、「沈香の香り」と「桂皮の香り」や有名な「白檀」などベーシックな日本のお香をおすすめします。
お香を焚くのに必要な道具
ライター
お香に火をつけるのに必要ですね。台所のコンロなどでもつけられないこともないですが、やはり手近でつけたほうがが便利だし安全です(台所で火をつけてお香を焚く部屋にもってくるまで何があるかわかりません)。
どちらかといえばチャッカマンの方がおすすめ。無印などのスティック型のお香は短いので、ライターよりもチャッカマンの方がつけやすいです。
ライターには特にこだわりなく、コンビニなどで売っているものを使用しています。
お香立て
スティックやコーンタイプのお香を立てる道具です。
受け皿と一体型のものや色々ありますが、私は無印良品の「磁器香立・丸型」を使用しています。
安いですし、一体型のものと違い、次に紹介する香皿に色々合わせやすいのでこれを選んでいます。
香皿
お香を受ける皿です。お香は燃焼にしたがって灰が落ちるので、それを受ける役割をします。また不意にお香が倒れたりした時にも他のものに燃え移らないためにもお香を受ける皿は必要です。
私は香皿に関しては特に皿にこだわらず、小さめの湯のみやお酒の杯など気に入った陶器や磁器などで代用しています。
一番愛用しているのは、知り合いの陶芸作家さんが作ったちょっとおしゃれなお猪口。本来の使い方とは違いますが、深さと大きさがちょうどよく、気に入っています。
お香立て選びで大切なのは燃えないこと、灰をうけられる直径があること、お香を焚いている途中、万が一倒れても机や床につかないぐらいの直径があることを基準に選んでいます。
皿と違い湯のみや杯などでしたら、ある程度深みがあり、灰も結構ためておけるので便利です(浅い皿だと灰捨てが頻繁に)。
また、お気に入りの道具でお香を焚くと、視覚的にも満足感があるので、色々と探してみてください。
お香を焚く時に忘れてはいけない安全確保
注意して欲しいのはお香といえども火を扱うということ。火傷や火事の危険性も伴います。
お香を焚く時は周囲に燃えるものがないか注意すること、焚いている時にはその場を離れないこと、お子さんやペットが不意に近づかないように注意するなど安全確保が必要です。
また、消えたように見えてもまだ燃えている時があるので、しっかりと消えるまで気をつけてください。その場所を離れないように。
できれば、とっさの場合に対応できるよう、お香を焚く時は何か水気のものも用意しておくのもおすすめします。
安全に配慮した上で安心したお香ライフをお楽しみください。
お香でリラックスした生活を
香りで区切りをつける
私がお香を焚くのは午後3時ごろです。自営業で一人で仕事をしているので、誰に気にすることなくお香を焚きます(さすがに直近で打ち合わせがある時には避けますが)。
お香に火をつけると、その香りに癒されながら落ち着き、今休憩時間なんだなという意識が高まります。
また、この香りが漂っている間はしっかりと頭を休め、リフレッシュしようという心がけます。
皆様もアロマオイルなどで経験があるかもしれませんが、いい香りというものはとてもリラックスできる効果が。
午後のパソコン作業で、かなり緊張状態だった体や頭をほっとゆるめ、お香タイムが終わった後また新たな気持ちで仕事に向かうことができます。
だいたい燃焼時間は15分くらい(お香の説明書には約10分とあります)。昔は芸者さんなどはお線香を時間を計る道具として使っていたぐらいですので、お香一本分の休息はいつも決まった時間だけ楽しめます。
火のある生活
なかなか会社勤めの方には仕事中は難しいですが、家に帰った時に仕事の緊張をほぐすきっかけなどにお香を活用するのもいいかもしれません。
現代生活では火をつけるという行為は料理やタバコ以外ではなかなかありません。
お香ライフを続けていくと、火をつけるという行為がリラックスタイムだと意識するスイッチのように感じてきます。
お香といえども火のついたもの。ほっぽりだして何処かへ行くわけにもいかず、じっとその空間で香りを楽しむ。ぼーっとする。
ただ香りを楽しみながらぼーっとする時間っていうのも、頭使いすぎな現代人にとっては意識的に落ち着くことのできる時間となり、結構いいものですよ。
お香で気持ちがリラックス出来る時間作りを
お香の香りはアロマオイルなどとはまた一味違った良さがあります。
特に、無印良品のお香はナチュラルな香りが豊富で、リラックスしたい時にまず間違いのない製品が多いのも魅力。
ただ香りをたのしむだけでなく、視覚的にもゆったりとただよう煙をみているとリラックスした気持ちになれます。そういう時間を作るの日常の中のプチ贅沢ともいえるでしょう。
香りと視覚のリラックス。ゆっくりと燃え尽きるお香を見ながら、一時頭を空っぽにして、落ち着いた時間を楽しんでみてはいかかがでしょうか。
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