スポンサーリンク

「伊勢うどんはまずい」という誤解

伊勢うどんはまずいのか?徒然思う

伊勢うどんってみなさん好きですか?そもそも食べたことありますか?

私、三重県民なのですが、三重には長島リゾートや志摩スペイン村、F1の鈴鹿サーキットなど観光名所がたくさんあります。その中でも有名なのが伊勢神宮。

伊勢神宮に行ったことのある人ならば、参道やおかげ横丁で食べ歩きを楽しんだ人も多いでしょう。三重県には伊勢海老、松坂牛、赤福と美味しいものが揃っています。

そんな美味しいものの多い三重県で、全国的にまずいと不評な食べ物が。それは伊勢うどん。

他県の人に、私が三重県民と伝えたところ「伊勢うどんってまずいよね(笑)」っていう話題を切り出されたこと何回かあります(失礼な!)。

断っておきますが、三重県民だからって普段から食べているわけではありませんし、私は伊勢周辺に住んでいないのでなおさら関わりは薄いです。

しかし、私は伊勢うどんをまずいと思わず、むしろ美味しいと思っています。何より三重を代表する食べ物ですから、まずいという不名誉、誤解は払拭したい。

そこで、私なりに伊勢うどんに対する誤解の解消と、その魅力を語りたいと思います。

スポンサーリンク

伊勢うどんってまずい?それは誤解である!

伊勢うどんの特徴はふわふわ麺

伊勢を代表する郷土料理の伊勢うどん。特に伊勢神宮周辺においては、赤福に並ぶぐらい人気のグルメだと思います。

太めの麺にたまり醤油や出汁でできたタレをかけて食べる、伊勢伝統のうどん。

その一番の特徴は、日本屈指の柔らかふわふわ麺。うどんと言えばコシが重視されている世の中の流れに追従しない、ふわふわの麺。

ふわふわ麺の理由は、伊勢が江戸時代から続く一大観光地であるのに由来しているそう。次々にくるお客さんに提供するために、茹で時間を気にしないタイプのうどんに進化していったとも言われています(諸説あるみたいです)。

初めて伊勢うどんを食べる人は、このふわふわな柔らか麺に面食らうみたい。

スポンサーリンク

伊勢うどん実際にまずいのか?その味は

本場の伊勢うどん

多くの人にまずいと言われている伊勢うどん。では実際にまずいのかというと全然そんなことはありません。

その味は、ふわふわのおうどんに醤油の風味の効いたタレが絡まっており、一見すごく塩辛そうに見えるけれども、そんなことはなく豊かな旨みがあります。

やわらかのふわふわ麺は口当たり優しく、麺の味、タレの味が素朴でありながら唯一無二の味わいに仕上がっており、まずいどころか美味しい料理。

私は、お伊勢さん参拝のときは必ず食べます。伊勢うどんを食べても、他の食べ歩きができるぐらいの余裕のあるボリュームがちょうどいい。

生卵をからめた食べ方も好きで、卵のコクがふわふわ柔らかい麺と絶妙にマッチしています。

伊勢うどんは伝統の料理でありながら、初めて食べる人には新感覚な食べ物に感じられることでしょう。

お土産物を食べて、まずいと誤解していないか?

伊勢のお土産やさん

しみじみ味わってみると、とても美味しい伊勢うどん。ではなぜ多くの人がまずいとの評を下すのでしょうか?

おそらくですが、お土産物やさんなんかで売っているものをもらって、それを食べての「まずい」という誤解なのではないでしょうか。

伊勢うどんは本場伊勢で食べると、とても美味しい料理。しかし、残念ながらお土産物などの伊勢うどんでは、さほど美味しいものに出会ったことがありません。

お土産物の性質として、袋で長期保存を目的に作られているので味が落ちる可能性が高いですし、特に本場では麺の茹で方にコツがあるのか、お土産物のやつは伊勢で食べたような食感にはなりませんでした。

また、そういうお土産物の麺類にありがちな保存料の匂いが気になって、どうしても味は落ちがち。

もし、お土産物を食べて「伊勢うどんはまずい!」という誤解されている人は、ぜひ一度伊勢神宮にお参りして、そして本場のものを食べてみてください。その認識が変わると思います。

スポンサーリンク

うどん=コシの固定概念から離れる。むしろ、うどんというカテゴリーから離れる

一方で「本場伊勢で伊勢うどん食べたけどまずかったよ!あんなコシの無い、ふにゃふにゃなのうどんじゃない!」という方もいるかもしれません。

おそらくは麺のふわふわとした柔らかさと食感に面食らい、今まで自分が持つ「うどんとはコシのあるもの」という概念に合わず、まずいという判断を下されたのかもしれません。

うどんに限らず、麺類にはコシ信仰がありますね。「コシあらずんば、麺類にあらず」、「コシ無き者、すなわち不味し」的な。

私は言いたい!「伊勢うどんを食べるときには、一度うどんとコシの概念を捨て去って欲しい」と!

みなさん、うどんとはコシがあるものだと思い込んでいるからこそ、伊勢うどんを受け入れられないのです。その固定概念が冷静な味の評価を狂わせている可能性が高いのではないでしょうか?

一般的なコシのある、出汁つゆでいただくうどんと比較しての、伊勢うどんはまずいという評価は判断を曇らせます。

むしろ、伊勢うどんは「うどんカテゴリー」とは別の食べ物と認識して食べたほうが、冷静にその魅力を判断できると思います。

「うどん」と名は付いているが、現在一般認識で言われているところのうどんにあらず。むしろ「伊勢うどん」という独自の進化を果たした、別の食べ物なのであると。

一度うどんの固定概念を取り去ってから食べてみると、あの柔らか麺とタレの絡み合いの魅力がしみじみ分かるかと思います。そうした上で、改めてその美味しさを味わって欲しいです。

美味しいからこそ、現在まで受け継がれてきた伊勢うどん

今まで多くの人に「まずい」との不名誉を受けてきた伊勢うどん。しかし、実際に食べてみると「以外と美味しい!」と驚く人だって多く言います。

論より証拠。自分の下で味わって、実際に判断してみてください。その際には、今言ったように「本場で食べる」、「うどんの固定概念を取っ払う」を意識していただければ幸いです。

考えてもみてください。伊勢うどんは数百年にわたり受け継がれてきた伝統料理。仮にまずいものだとしたら、どこかで廃れていた可能性だって高いです。

しかし、現代に至るまで脈々と受け継がれてきたのには、伊勢うどんでしか味わえない美味しさを秘めているからだと思います。

伊勢神宮に参拝のおりには、是非本番のお店で味わってみてください。

【関連記事】:【超オススメ】寝る前に飯テログルメエッセイ「丸かじりシリーズ」