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【感想】「ナナメの夕暮れ」生き辛さをいかに克服するか

「ナナメの夕暮れ」若林の生き辛さからの克服エッセイ 読書録

以前読んだ、オードリー若林さんのエッセイ「完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込」。

世の中を斜に構える若林さんがM1をきっかけに売れ始めたことで、徐々にその状態から脱していくまでを描いた本。言うなれば、脱モラトリアムエッセイ(参考:「完全版社会人大学人見知り学部卒業見込」オードリー若林のエッセイ)。

今回紹介する「ナナメの夕暮れ」はその続篇とでも言いましょうか。その後の思いや考え方などがつづられたエッセイ本となっています。

精神的にも大人として成長した若林さんの心境の変化が素直につづられた、成長物語。

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【感想】「ナナメの夕暮れ」如何に生き辛さを克服していったか

脱人見知り芸人

若林さんといえば、私の中で特に印象深いのが「アメトーーク」での女の子苦手芸人の回。

他のメンバーの女の子苦手は、ややポーズ的な感じもありましたが、若林さんとバカリズムさんのお二人は相当ガチに見えました。

他の番組か何かでも、とある精神科のお医者さまが「若林さんの女の子苦手は病気レベル」と評していた覚えがあります。

このエッセイを読むと、「アメトーーク」で感じたほどは女の子苦手ではなさそうですが(彼女がいたり、風俗行ったりしてますし)、それでも苦手は苦手みたい。

いや、女の子というよりも元々人見知りで他人が苦手という感じを受けますね。ご自身もよく人見知りのことを話題とされています。

しかし「ナナメの夕暮れ」では「完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込」ほどの人見知りさは無くなっている様子。

売れない時代、自分でがんじがらめにしていた自意識を、経験の中で少しずつほぐしていくことで、かなりの楽さを手に入れたように見えました。

生き辛さは経験で克服する場合もある

前のエッセイでもそうでしたが、「ナナメの夕暮れ」でも全体的に「生き辛さ」について語られているように感じます。

例えば、スターバックスの大きいサイズを頼みたいのに、「グランデで」の一言が言えない。「あいつイキってやがんなぁ」と思われやしないかと思ってみたいな。

そういう強烈な自意識が邪魔して、いろいろなことに自分で制限をかけてしまう。あらゆる場面で生き辛さを感じてしまう。

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私もそうでしたが、若林さんの生き辛さに共感を覚える人は以外と多いのではないでしょうか。さらりと世の中を渡っている人が眩しくてしょうがない。

他人のことが気になって、自分の思いは二の次になる。そうすると、自分のやりたいこと、楽しいことすらなんだかよくわからなくなってくる。

「ナナメの夕暮れ」の中でも若林さん自身の経験で、こういう苦しさについて語られています。そしてそこからどうやって脱していったのかも。

自分の肯定。何でもやってみることの大切さ

エッセイの中で、若林さんは生き辛さのことを「生きてて全然楽しくない地獄」とも評しています。

そこから脱するために行ったのは「肯定ノート」というのをつけること。そこに自分がやっていて楽しいことを書き込んでいったそうです。

なぜ、そんなことを始めたかというと、自意識過剰のせいで、自分が本当に楽しいと思うことに気づいていないという予感がしたからである。

当初は散歩やアメフトを見ることしかなかった楽しみが、肯定ノートをつけ始めたことで徐々に増えていったそう。

いままでやったことのなかったこと、想像もしていなかったことが、自分にとって楽しいということに、どんどん気づいていったみたいです。

自意識を取っ払って、何でもやってみる。若林さんが書かれているように、自意識は楽しみを阻害する要素。「こんなことしてて、変に思われやしないか」という自意識が行動や楽しみを阻害する。

私も、つい数年前まで海で泳ぐということを全然してきませんでした。どうも海水浴場には体育会系なスポーツマンタイプが多いような気がして、自分のような文化系人間が馴染める場所ではないという、変な自意識がありました。

しかし、いざ海で泳いでみると、何と気持ちいことか!ほぼ20年ぶりぐらいの海水浴でしたが、その楽しさに「何で今まで泳いでこなかったのだろう」と呆然とした記憶があります。逆にその時に、その楽しさに気付けてよかった(参考:【初心者向け】シュノーケリングの魅力とおすすめグッズ)。

自意識過剰が邪魔して生き辛さを感じている人、一度若林さんのように、いろいろなことに思い切ってチャレンジしてみるというのも手です。何でもやってみる。やってみて予想外に楽しいことっていくらでもある。

楽しいことの積み重ねが、自己肯定感を積み重ねることにもつながり、徐々に生き辛さから脱していくきっかけにもなるかもしれません。

【感想】「ナナメの夕暮れ」は生き辛さの克服を描いた本

立ち上がるイメージ。

面白さで言えば、「完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込」の方が笑いどころなどを含めて、多かったように感じました。

しかし、「ナナメの夕暮れ」は単純な面白さを超えた、生き辛さを感じる若林さんという人間が、どのようにしてそれを克服していったかの軌跡を知る興味深い本。

いろいろな経験の中で、それには辛いこともあるけれども、どのように心境が変化していったという興味深さがありました。

エッセイから共感するところも多かったし、また自分とはまったく違うアプローチで生き辛さに対する克服の仕方をみつけたりと、学ぶところも多かったです。

私も、今でこそ生き辛さのようなものは感じていませんが、若い時は結構しんどかった。それは若林さんと同じように自意識過剰によるもの。

もし、若い人で自意識過剰による生き辛さを感じている人には、この「ナナメの夕暮れ」という本は、状況を打破するためのヒントが豊富に含まれているかと。

実際に克服していった若林さんの軌跡から学べる、おすすめの本です。

【関連記事】:「完全版社会人大学人見知り学部卒業見込」オードリー若林のエッセイ

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