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【祝100巻】今、再注目されるべき少女ギャグ漫画「パタリロ」の魅力

王子様 読書録

私は漫画が好きで、家には3000冊ほどあります。

小さい頃から漫画が好きだったのですが、本格的にいろんな漫画をあつめるきっかけとなったのは「あさりちゃん」でした。

小学生の時従姉妹が読んでいるのを見てはまり、少女漫画ながらにギャグや世相をうまく取り入れたわかりやすい内容にはまっていました。

今では連載は終了しましたが、数年前に100巻という偉業に。

「あさりちゃん」が50巻くらいの時に、作者が「とても100巻は無理!」的なことを書いていたような気がするのですが、そこからコツコツと話数を重ね100巻の大台に乗ったのはすごいと思います。

さて、つい最近とある漫画が100巻の大台に到達することになりました。

その漫画は「パタリロ」。とある年代には強烈な印象を残している異色の少女ギャグ漫画。

魔夜峰央氏の「パタリロ!」第100巻が発売 歴代14番目の100巻到達作品に - ライブドアニュース

「えっ?まだ連載していたの???」って人もいるでしょう。

おそらく30代以上でしたら、男女問わずテレビアニメで見た記憶があるのではないでしょうか。

私が小さい頃はすでにリアルタイム放送は終わっていましたが「アルプスの少女ハイジ」や「一休さん」などとともにやたら再放送していたような気がします。

アニメのほうのパタリロは知っていても、その原作となると知らない人は多いのではないでしょうか。

子供向けアニメにおいて異色の立ち位置とインパクトをはなつ「パタリロ」の魅力(魔力?)についてご説明させていただきます。

時代が追い風となっていて、今再注目の少女ギャグマンがですよ。

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BLだけじゃない!今再注目の少女ギャグ漫画「パタリロ」。その100巻越えの魅力に迫る

異色の少女ギャグ漫画「パタリロ」とは何か

「パタリロ」とは花とゆめに連載されている少女向けギャグ漫画。

子供ながら、常春のマリネラ王国の国王パタリロが巻き起こす、ドタバタギャグあり、SFあり、怪談あり、ミステリーあり、時代劇あり、恋愛ありの多彩な内容です。

この漫画の一番の特徴であり、異色とも言える所以は、出てくるキャラクターほぼすべてが男性であるということ。出てくるキャラクターがほぼ男性ですが、男性同士の恋愛が時にかなり露骨に描かれています。

いわゆるBL漫画の走りとでもいうものでしょうか。それ以前にもそういう内容のものはありますが、アニメでどどーんと周知されたのは「パタリロ」をおいてないかと思います。

連載期間は40年を超えています。外伝(西遊記や源氏物語、家政婦シリーズ)を含めるとすでに100冊はいっていたのですが、本編のみでようやく今回大台に届きました。

夕方の子供アニメの時間帯にまさかの内容

私が小さい頃、夕方に色々なアニメの再放送が流れていました。ほとんどは「アルプスの少女ハイジ」や「一休さん」など万人に向けられた名作。

そんな中でとりわけ異彩を放っていたのが「パタリロ」です。エンディングのクックロビン音頭を今でも歌えるという人は多いのでは?

主なキャラクターはパタリロ、MI6のバンコラン、マライヒ、お付きのタマネギなどなど。

マライヒは女性のような要望の美少年キャラだけに、アニメだけ見ていた人は男とは思ってなかったのではないでしょうか(私も女性だと思い込んでいました)。

時々、タマネギなど男同士が抱き合ってバラの花に包まれるシーンがでてきて(あんなことやこんなことをしていました)、子供ながらにいったいこれは何をやっているんだろうと思ったものです。

今だととても夕方の電波にながせないようなことをしていましたが、時代がおおらかだったのでしょうね。

私が「パタリロ」を購入するにいたったわけ。

私が漫画版パタリロを購入したのは、つい数年前。

ここ数年、正月に自分へのお年玉として漫画大人買いをしておりまして、ドラゴンボールや無限の住人などとともに、パタリロを購入しました。

小さい頃アニメで見ていたパタリロ。歯医者さんなんかで、時々単行本を読んでいたことはありますが、がっつりと内容は知りません。せっかくなので読んでみたいと購入を決意。

中古で買ったので、80巻ぐらいまでしか集めていません。これは長寿漫画の宿命というか、業というか80巻を過ぎたあたりから絵柄に変化が見えてきます。

こち亀やクッキングパパ、美味しんぼなどにも言えますが、あるところでピークを迎え、少しづつ画力が衰えていく感じ。

パタリロの絵の変化がどうしても合わず、残念ですが私は80巻ぐらいまでにとどめています(100巻は記念に買うかもしれませんが)。

漫画版パタリロの意外な設定

小さい頃のアニメの記憶しかなかったので、漫画のパタリロは意外なことだらけ。

一番驚いたのはバンコランとマライヒ(男同士)にフィガロという子供ができるということです。もちろん超神秘的な奇跡が働いているのですが、それでもあの二人に子供がいるとは。

もう一つ面白かった設定がバンコランの能力。

バンコランは美少年キラーということは知っていましたが、眼力に秘密があり、キッと見つめるとどんな美少年も落とせるというスゴ技(女性には効きません。そもそもバンコランの目にほとんど女性は映っていません)。

それとこの漫画の根幹的設定に影響を及ぼすバンコランの能力として、彼からはバンコラン菌というものが出ています。

しょっちゅうパタリロのいるマリネラ王国に出入りしているせいで、お付きのタマネギたちがバンコラン菌に感染し、その結果同性愛者が多数をしめているとのこと。

このバンコランの能力を軸にしたギャグ回が好きで、荒唐無稽なパタリロの世界観とマッチして笑えます。

ちなみに、漫画「パタリロ」のコマ割りはかなり独特。最初の頃はそうでもないのですが、巻をすすめるごとに、パタリロ独自の構図に練られてきます。

シンプルな構図でありながら、会話のやり取りなどの密度は濃く、読んでいてかなり疲れる部分もありますが、ハマるとどかんときます。

魔夜峰央先生の落語好きとパイライフ

パタリロの作者魔夜峰央先生は落語がお好きのよう。漫画家さんに落語好きの方は多いみたいですね。ドラえもんの藤子・F・不二雄先生やサザエさんの長谷川町子先生も落語好きのようで、作中に落語ネタがちょいちょい出てきます(ジャイアンの歌声の元ネタはおそらく落語の「寝床」ではないかと)。

知っている人は知っていると思いますが、魔夜峰央先生は作中で昔のタモリさんのような姿ででてきます(オールバックにサングラス)。ちなみに魔夜峰央先生ご自身は同性愛者ではなくめちゃくちゃ美しい奥様とお子さんもいらっしゃいます(娘さんは腐女子)。

そんな魔夜峰央先生はパタリロにかなりの頻度で落語ネタをぶっこんできます。落語好きなら知っているようなネタから、かなりマニアックなネタまで。

この落語ネタで一番マニアックだなと思ったのがパイライフネタ。

パタリロの中で、「恐怖の使者!闇と混乱の申し子にして限りなき腐敗の王!」という存在でパイライフなるものが来るというはなしがあります。みなパイライフに恐れおののきます(実体としてはでてきません)。

さて、このパイライフ。上方落語の四天王で人間国宝、桂米朝師匠がやられていた噺で「植木屋娘」というのがでてきますが、その中ででてくるフレーズ。

それが何なのか調べてみましたが、そもそも落語の中でのパイライフ自体が一体何を指すのかもよくわからず、なぞのフレーズとしてインパクトを残しています。

落語好きの方には、パタリロの漫画はかなり親近感をもたれるのではないでしょうか。

今こそ再注目!「パタリロ」に脚光のあたる時代

一時は過去の作品のようにも思われていた「パタリロ」。しかし、コツコツと話数を重ね、100巻越えの偉業を成し遂げようとしています。

さらには、魔夜峰央先生の怪作「翔んで埼玉」が映画化に。主演がまさかのGACKTと二階堂ふみ!

パタリロが実写舞台かされた時に、パタリロ役が加藤諒さんだったことに若干不満だったのですが、この「翔んで埼玉」のキャスティングには満足です。キャラが男性だからといって、俳優をつかうのではなく女優さんをボーイッシュにするというのはありかと。その点二階堂ふみさんは私の中でドンピシャ。

100巻越え、「翔んで埼玉」の映画化などで、今まさに「パタリロ」が再注目される時代と言えるのではないでしょうか。

おそらく、昔よりもBLものなどの内容に、世間の寛容は広がったと思いますし、パタリロそのものの認知度は30〜40代ぐらいにはかなり高いはず。

いままでパタリロを知らなかった若い世代にも、これだけパワフルな少女ギャグ漫画があるのかということを知ってもらえればと。

今活躍している漫画家さん、特に少女ギャグ漫画のジャンルなら、どこかしらでパタリロの影響は受けているかもしれません。

それらの原典とも言えるべき「パタリロ」。今こそ再注目してほしい作品です。

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