スポンサーリンク

滝沢カレンの不思議な言葉遣いが物語に!カレン版の世界の名作とは?

執筆ライフスタイル

最近気になるタレントに滝沢カレンさんがいます。

最初はなんか不思議な話し方する人だなぁという認識でしたが、テレビで観るたびにその認識が変わっていきました。

私のように、あの独特の言葉遣いに好感を持てるという人もいるのではないでしょうか。

滝沢カレンさんはインスタグラムもやっていて、写真とともにわりと長文も掲載しているのですが、その文もなんとも味があってお気に入り。

私は写真よりも、むしろその文章が楽しみでフォローさせてもらっています。一つ一つの言葉選びに独特のセンスが光っているのが魅力。面白く読ませていただいております。

そんな滝沢カレンさんが「好書好日」というサイトで連載を持っていることを知りました

様々な世界の名作の「タイトル」をヒントに、カレンさんが自由に物語を作り出すという「滝沢カレンの物語の一歩先」という企画。滝沢カレンさんの文章が好きな人にとっては「よくぞやってくれた!」というような企画です。

これがなかなか面白い企画、作品に仕上がっていたので紹介させていただきます。

スポンサーリンク

滝沢カレンの連載企画。名作の「タイトル」を元に不思議な物語が生まれる

滝沢カレンさんの丁寧な言葉遣いに好感

最近、様々なバラエティで引っ張りだこの滝沢カレンさん。モデル業やタレント業を精力的にこなしています。

カレンさんが人気のある点は綺麗な顔はもちろんのこと、あの独特の言葉遣いではないでしょうか。

一見、とんちんかんにも見えるしゃべり方や言葉の選び方。私も最初はそう思っていました。

しかし、ある時に実はとても丁寧な喋り方だということに気づいたのです。最近の若いタレントさんに多い、ぞんざいな言葉遣いでなく、あくまで丁寧な言葉を選んでいる。

ちょっとボキャブラリーが少なかったり、使い方が間違っていたりすることがありますが、それでも丁寧な言葉を選んでいる点にはすごく好感が持てます。

インスタグラムなどでの文章にもそれが現れていて、独特の言葉遣いにちょっと解読には時間がかかりますが、読み出すと癖になる魅力のある文を生み出しています(カレンさんのインスタをリンクで引用しようしたのですが、独特の絵文字の多さでかなり重くなりそうだったのでやめました。気になる方はご自身のインスタでチェックしてみてください!)。

世界の名作を改変!「滝沢カレンの物語の一歩先」とは

そんな滝沢カレンさんが連載を持つのが朝日新聞社が運営する「好書好日」という本のサイト。

好書好日|Good Life With Books
好書好日(こうしょこうじつ)は、ライフ&カルチャーを貪欲に楽しみたい人におくる、 人生を豊かにする本の情報サイトです。映画や美術、食などをもっと楽しむための本の紹介から、朝日新聞の読書面に掲載された書評まで、あなたと本の出会いをお手伝いします。

サイトの説明には

好書好日(こうしょこうじつ)は、ライフ&カルチャーを貪欲に楽しみたい人におくる、 人生を豊かにする本の情報サイトです。映画や美術、食などをもっと楽しむための本の紹介から、朝日新聞の読書面に掲載された書評まで、あなたと本の出会いをお手伝いします。

とあります。

本関係を始め、面白そうな企画がたくさんあり、読書好きにおすすめなサイト。

そんな「好書好日」で、滝沢カレンさんが連載を持つ「滝沢カレンの物語の一歩先」という企画。

説明には

世界の名作のタイトルをヒントに、滝沢カレンさんに自由に物語を紡いでもらう連載。

とだけ。この情報の少なさがかえって興味を引き立てます。

滝沢カレンさんの言葉と不思議なイメージ力で、世界の名作を元にいったいどんな物語が生まれてくるのだろうというワクワクがとまりません。

たとえば「ライ麦畑でつかまえて」を滝沢カレンはどう料理するか

連載の第1回目はサリンジャーの名作「ライ麦畑でつかまえて」をアレンジ。そのタイトルからイメージした物語が紡ぎ出されます。

出だしから

成績の悪い不良坊主くんは、寒い冬におそわれてるニューヨークへと出かける。
そこには不良坊主にはたまらない、町だったのだ。

こちらとしても、別の意味でたまらない文章です。

話の中にも「ポテポテお爺ちゃん」などの言葉選びに、センスあるカレン節が冴え渡っています。

スタートダッシュから原作とは似ても似つかぬ方向性に飛び立ちますが、これはこれで不思議なリズムと展開が面白い。

「ライ麦畑でつかまえて」は読書好きなら一度は読んだことのあるような世界的名作。その内容を知っている人も多いでしょうが、原作を知らなくてもカレン版ライ麦畑は十分に楽しめます。

カレン版ライ麦畑は彼女の言葉遣いにも似た、不思議なリズムと展開で進行していきますが、文章に温かみがあり、読んでいるとくすっと笑顔になる心地よさも含んでいます。

滝沢カレン「ライ麦畑でつかまえて」の一歩先へ|好書好日
世界の名作のタイトルをヒントに、滝沢カレンさんに自由に物語を紡いでもらう連載。1回目は青春小説の古典「ライ麦畑でつかまえて」(J・D・サリンジャー、1951年)。アメリカ北西部の高校に通う16歳の青年ホールデンは成績不良で退学処分に...

上手と面白いは別。滝沢カレンの魅力溢れる言葉

滝沢カレンさんの文章は正直、上手とは言い難いものではあります。文法的にもよくわからないところも多々。

しかし、それは他の人には真似できない文体に仕上がっていて、見るものを惹きつける何かがあるのです。

退屈させないというのでしょうか。半端にうまい文章だと流れで先が読めたりしますが、予測不能なリズムと言葉遣いでどうなるのかわからない面白さが。

もちろん滝沢カレンさん本人をテレビで知っているからこそ、この文章にも好感を持てるというのもあるかもしれません。しかしそれを超えた不思議な魅力を滝沢カレン版「ライ麦畑でつかまえて」から感じるのです。

読書などを行うとき、読みやすい、うまい文章の方がすらすらと頭に入ってくるのは確かです。しかし、それが面白いかどうかは別の問題。

ある種、面白味というのはその書き手独自の質感やセンスが感じられる時におこるものかもしれません。

その点、カレン版「ライ麦畑」は不器用ながらも滝沢カレンさんが持つリズムとセンス、言葉の数々が独特の魅力を放っています。私的には予想外な結末に発展して行ったので、最後まで面白く読ませてもらいました。

カレン版「人間椅子」など様々な名作が

他にも世界的名作のタイトルを元に唯一無二のカレン版物語が紡ぎ出されています。

カレン版「人間椅子」など、出だしは本編と似通っていますが(もしかしてあらすじだけは聞かされている?)まったく別な展開に。

ラスト「まさか人間椅子をここで持ってくるとは!」と唖然。論理的なものを超えたつじつまあわせには感動すら覚えます。

滝沢カレンの物語の一歩先へ|好書好日
好書好日(こうしょこうじつ)は、ライフ&カルチャーを貪欲に楽しみたい人におくる、 人生を豊かにする本の情報サイトです。滝沢カレンの物語の一歩先への記事一覧ページです。

正直、わたしなどがこのように物語を作れと言われたら、どこかで「上手にかかなきゃ」、「面白いものをかかなきゃ」という思いが働いてしまい結果書ききれずに終わってしまうような気が。

また、今までの読書の経験などから、へんに無難な展開やオチなどつけてしまう可能性も。

滝沢カレンさんは多少不器用で、不思議な言葉遣いが多くても、一つの物語として完成させている点、素晴らしい。その無難に仕上がらない作品は、世の中で唯一無二のカレンワールドとしかいえない力強さを内在しています。

読書好きな人にこそおすすめしたい

寝る前にベッドで読書

「滝沢カレンの物語の一歩先」は読書好きの人ほど一度読んでもらいたい、おすすめの企画です。

読書好きな人は、普段上手で読みやすい文章に慣れ親しんでいるでしょう。そんな中、滝沢カレンさんの物語を読むと面食らうかもしれません。

最初は不思議な文体や言葉遣いに戸惑い、読むのにも時間がかかります。しかし、次第にその未体験の展開やリズム、妙な面白さが癖になってきます。

読書好きの人ほど、その文体に今までに体感したことのないような新鮮味を覚え、面白いと感じるのではないでしょうか。

滝沢カレンさんを好きな人も、まだ彼女のことを知らない人も。

ものは試しに、彼女の紡ぎ出す不思議な物語を体験してみて欲しいです。特にカレンさんの独特の言葉遣いが好きな人はきっと癖になり、ハマるはずです。

今の所、だいたい月一連載のよう。今後発表されるカレン版「名作」も楽しみです!