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イエスとブッダのまったり現代ライフに癒される「聖☆おにいさん」

聖おにいさんの魅力紹介。寝る前におすすめ本10選

本屋で表紙を見た時「一体なんの漫画なんだ!?」と思いました。

表紙にはどう見てもブッダとイエスキリスト。

表紙からはその内容はまったくイメージできませんでした。

なかなか海外では生まれないであろう、日本独自のゆるーい聖人漫画「聖おにいさん」の紹介です。

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「聖☆おにいさん」をおすすめの理由

ブッダとイエスでこう持ってくるか!という目の付け所。

作者は中村光先生。他の代表作に「荒川アンダーザブリッジ」(実写ドラマ、映画などにもなっています)などがあります。

「聖☆おにいさん」の内容はといえば、目覚めた人ブッダと神の子イエスが東京都立川でゆったりのんびりバカンスを楽しむというもの。

ここに出てくるブッダとイエスは仏教、キリスト教の信仰対象その人です。

ミレニアムを乗り越え、働き過ぎの二人が東京立川でアパートを借り、近隣の人と触れ合ったり、日本の文化を楽しんだりというのが主な内容です(毎日が無礼講。細かい人情も含む四コマギャグ漫画「かりあげクン」)。

「聖☆おにいさん」の宗教ネタや時事ネタ

「聖☆おにいさん」にはところどころに仏典や聖書など宗教ネタが散りばめられているので、その知識があったほうがより楽しめるかも。

最近では北欧神話やギリシャ神話ネタ、現代で流行っているものの時事ネタ(イングレスなど)も盛り込まれています。

まず、世界的な二大宗教の信仰対処となっている聖人をこのように日本の日常でのんびりすごしていただくというネタがすごい。

発想があったとしても、日本でも信者の方が多い宗教の聖者をネタに漫画を描くなんて、恐れ多くてとてもじゃないですが作品の実現化に躊躇しそうな気がします。それを作品化するんだからすごい!

そしてそれがまったりと宗教ネタと時事ネタを交えたギャグマンガとして面白いのがさらにすごいです。

「聖☆おにいさん」の表紙から内容が想像できず。。。

今では大人気の漫画で本屋のオススメコーナーなどにも並んでいますが、私が初めて買った時にはあまり見かけることも少なかったように思います。

ただ、ビレッジバンガードなどではでかでかと宣伝していました。このビレバンというところがミソです。

ずっと気にはなっていたのですが、なにせ表紙がブッダとイエス。このお二人からどんな内容が展開されるのかまったく想像もつきません。

ネットで内容をググればよかったのでしょうが、そのころはそれもせず、一体なんの漫画なのか悶々としておりました。

さらに手を出すのに手間取った理由は、著者の中村光先生のもう一つの代表作「荒川アンダーザブリッジ」の存在です。

「聖☆おにいさん」と一緒にビレッジバンガードに並んでいたのですが、こちらの表紙もシスター、カッパ、星人間などこれまた一体どんな漫画なのか想像できない。

ホラーなのか、シリアスなのか、シュールなのかギャグなのか。中村光という人がどのような漫画家なのかさっぱりわからないまま半年近く手を出せなかった思い出があります。

一度手に取ってからは、その内容のほのぼのさとゆるめのギャグにどハマり。「聖☆おにいさん」と「荒川アンダーザブリッジ」を一気に集めちゃいました。

ギャップがギャグに!寝る前読書におすすめの「聖☆おにいさん」

ブッダとイエスの性格をギャグに


「聖☆おにいさん」の主人公のブッダとイエスは聖人。基本声を荒げたり、怒ったりなんかはしません。

とにかく性格がマイルドなんですね。そんなマイルドな性格のブッダとイエスの性格や価値観と現代生活とのギャップから捲き起こる笑いをギャグにしているところがこの漫画のキモかなと思っています。

好きな話の中に、ブッダが花粉症で苦しむというものがあります。

花粉症で涙やくしゃみがとまらないブッダ。そんな中、花粉症の原因は自身の免疫システムが花粉を外敵と判断して反応することから起こるということをしります。

目覚めた人ブッダの信条にアヒンサー(非暴力)があります。まさか自分の免疫が花粉に攻撃を加えていようとは。愕然としたブッダは自分の免疫系統に攻撃をやめるよう説法をはじめる。。。という話です。

きちんとブッダやイエスというキャラクターの信条や性格、仏典をふまえた歴史を踏まえたからこそ面白い話です。

また、ブッダもイエスも基本大まじめな性格。この大まじめかつ、神通力や奇跡などの能力を使える状態で現代生活に対処しようとするところにおこるギャップがギャグになるのが面白いところ。

多くはこのように仏典、聖書からブッダとイエスのキャラクター作りがされているので、現代でのまったり生活と二人の信条、性格、歴史的なものにギャップがおこり「聖☆おにいさん」独自のまったりギャグに仕上がっっていくのです。

ギャップに戸惑いつつ(気づいていない時も?)毎日をまったりと楽しむお二人の姿はしみじみ癒しになります。

のんびりと下界バカンスを楽しむブッダとイエスの癒しのギャグに寝る前のひと時、いい心持ちにさせてくれます。

「聖☆おにいさん」は海外でも通じる?日本だからこそのおおらかさ

「聖☆おにいさん」は海外など敬虔なキリスト教信者が多い地域や仏教圏などでは生まれえない漫画だと思います。

日本独特の八百万の神信仰といいましょうか、なんでも広く受け入れてきたおおらかな土壌があっての「聖☆おにいさん」なのでしょう。

ある種宗教書くの強い設定は海外でも通じるものなのでしょうか。案外、海外ではジョークやユーモアに寛容な国が多いので「おもしろいじゃん!」ってすんなり受け入れてくれる気もします。

漫画の中では多種多様な宗教や立場、善と悪に分類されるようなキャラクターがでてきます。

でも「聖☆おにいさん」の中ではみんな基本的にいい人で、それぞれの日常、役割を面白く楽しげに過ごしているところが魅力でもあります。

「ブッダやイエスを笑いの対象にするなんてけしからん!」という人もいるかもしれませんが、この漫画の中では彼らを決してわるいようには描いていないのです。

みんな平和。ピースルフルな日常の中に大切なものやおおらかさが詰まっている気がしてなりません(世界の各地で語り継がれる名言「世界で1000年生きている言葉」)。

こんな人におすすめ

「聖☆おにいさん」はこういう人におすすめします。

  • 癒しを求めている人。
  • クスッと笑えるギャグが好きな人。
  • のんびりした日常漫画が好きな人。
  • 世界の神話などが好きな人。
  • 手塚ブッダが好きな人。

ちなみに、「聖☆おにいさん」には世界の神話や聖書、そして手塚ブッダを合わせて読むのをおすすめします(漫画の話の中でも度々手塚ブッダが出てきます)。

私も今まで聖書を読んだことがなかったのですが、「聖☆おにいさん」で興味が湧いて初めて読みました。

ブッダやイエスのセリフに神話や聖書などを知ることで面白みがわかるギャグがたくさんあるので、ぜひ合わせてどうぞ。

聖書を読みながら「これが元ネタか!」なんて変わった楽しみ方ができますよ♪

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