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「たい焼き」その形状に秘められた美味しさのわけ

「たい焼き」形状が生み出す食感の違い 徒然思う

私はお酒が飲めないせいか、甘いものに目がありません。

和菓子、洋菓子なんでも好きで、毎日無いかしらの甘いものを口にしています。

お菓子の良いところに、物によっては季節感を感じられるところもあります。

さくらもち、柏餅、ちまき、水無月、栗きんとんなどなど。

年中あるようで、私にとって冬のお菓子の定番にたい焼きがあります。地元のお菓子屋さんが冬だけたい焼きを売っていたのでその印象が強いのかも。

前々から思っていたのですが、たい焼きというものはその形状に美味しさの秘密があるような気がしてなりません。

その考えを、なんとなくまとめてみましたので、ご覧頂ければと。

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「たい焼き」鯛の形状が生み出す食感の違いと美味さ

たい焼きには天然物がある

たい焼きの養殖、天然

みなさんたい焼き好きですか?おそらく「どちらかといえば好き」って方が多いんじゃないでしょうか。「暮らしの中に無くても大丈夫だけど、無いとさびしい」そんなお菓子。

たまにスーパーやコンビニなどでも見かけますが、たい焼きはやはり焼きたてが美味い。お店で出来立てのものでないとその美味しさは成り立ちません(ちなみに、私は断然「粒あん」派です)。

最近ではショッピングモールのフードコートなどにも入っていて、わりと買いやすい時代になったのではないかと。地方でもお菓子屋さんが店先で売ってたりしますね。

ところで、たい焼きには養殖物、天然物があることをご存知でしょうか?

いわゆる、一つの金型で一度にたくさん焼けるタイプのものを養殖物。金型一つにつき、一匹しか焼けない物を天然物というそうです。

私の地元のたい焼き屋さんが、この天然物のたい焼きを販売するお店で、遠くからでもお客さんが買いに来る人気店。冬だけしか販売していないので、条件反射的に季節になるとたい焼きが食べたくなります。

たい焼きと大判焼きどっちが好き?

大判焼き、今川焼き、太鼓焼き、御座候

私がよく買う地元のお菓子屋さんのたい焼きは、皮がもっちりさくさく、あんこはあっさりと上品な甘さで、飽きのこない美味しさがあります。冬の寒い時期にできたてをハフホフッとほおばるのは至福!

みなさんご存知の通り、たい焼きは甘い皮の中にあんこが詰まったお菓子。似たようなお菓子は他にも色々ありますが、一番似ているものに大判焼きがあります。

これも地方によっては今川焼き、回転焼き、太鼓饅頭など様々な呼び名が(昔神戸にいたころは、周りの人は「御座候(大判焼きの美味しいお店)」と呼んでいました)。

わたしの地域での呼び名は大判焼き。甘い皮の中にあんこが詰まっており、材料の構成的にはたい焼きとあまり差はありません。

私は大判焼きも大好きです。しかし、両者を比べた時に、圧倒的にたい焼き派。味的なところは差して変わらないのに、どうしてたい焼きを選ぶのか。

それはたい焼きの形状が生み出す、食感にあります。

たい焼きは「鯛」の形状だからこそ食感の違いを生み出す「味変」お菓子

大判焼きも、もちろん美味しいです。大好きです。しかし、たい焼きの方が好き。

同じような材料からなる、たい焼きにあって、大判焼きに無いもの。それは「食感の違い」。

大判焼きは基本的に食べ始めから食べ終わりまで、同じような食感が続きます。そして口の中に入ってくるあんこの量もほぼ均一。一貫して、一つの大判焼きの味。

しかし、たい焼きに関して言えば、その「鯛」という形状が生み出す、各部位の食感の違いが楽しめるのです。

図解。たい焼きの形状による食感の違い

例えば頭から食べ始めたとします。

一口目、頭の先端のところはややカリッとした食感から始まります。続いて胴体はもっちりとした歯ごたえとともに、たっぷりとしたあんこの甘み。

背びれのあたりにさしかかれば、絶妙なカリッとした食感とあんこの甘みのハーモニーを楽しめるでしょう。

そして、ラストの尾びれの部分。お店にもよりますが、他の部位よりあんこが少なめの部分。だからこそ、尾びれのカリカリとした食感と生地の美味しさをしみじみ味わえるのです。

部位によって、食感や生地とあんこのバランスの違いが楽しめる。たい焼きは何も手を加えなくても、形状による「味変」が楽しめる稀有なお菓子なのです。

食感にムラのあるお菓子。しかしそれが良い!

たい焼き

たい焼きはその形状から、食べる部位によって食感やあんこの量に差が出てくるお菓子。ある意味ムラのあるお菓子ともいえるでしょう。

おそらく、最初は「目出鯛」という縁起性から、たい焼きというお菓子は生まれたのだと思います。

なにも、あのように大層な金型を作らなくても、同じようなお菓子ならば、鉄板で生地を焼いてあんこをはさみこめばそれで事足りるでしょう。しかし、スタイリングで人を引き付けるために、あの形状になった。

最初は見た目重視であの形になったのでしょうが、それが偶然にも形状から生まれる食感の違いの面白さを生んだのです。

今では類似のお菓子(ご当地キャラ焼きや別の魚介をモチーフにしたもの)も数多くあります。私もいくつか食べたことがあるのですが、食感のバリエーションでいうならば、たい焼きが一番のような気がします。

あのずんぐりとした鯛の形状が独特のムラ(生地が厚い、薄い、あんこの量の差)を生み出すことで、唯一無二の味わいを生み出すのです。

ある意味お菓子界において、たい焼きのプロポーションは奇跡ともいえるでしょう。

部位の違いをじっくり味わってみてください

この生地を読まれた方は、次回たい焼きを食べるときは、ぜひじっくりと味わってみてください。

最初から最後まで漠然と食べるのでなく、頭、胴体、背びれ、尾びれなど部位ごとに生み出す食感や味わい(部位ごとの味変)を意識してみては。

ありふれた食べ物でも、目線を変えることで、新たな美味しさや魅力を発見できることでしょう。

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