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久保田と武智の上沼さんへの暴言問題。芸人さんのモラルと笑いとは

問題 徒然思う

年末年始、特番が増えてきています。

こと年末年始で増える特番といえば演芸番組。普段タレント業でテレビに出ている芸人さんたちの本業のお笑い、芸が見られる季節。

若手の方から、ベテランの方まで漫才、コントなど人を笑かすための己の芸をいかんなく発揮してくれています。

昨日も「THE MANZAI」で多くの芸人さんの漫才に楽しませてもらいました。

さて、最近話題となっているのがM-1後に出てきた上沼恵美子さんに対する暴言問題。

とろサーモンの久保田さんとスーパーマラドーナ武智さんが酒に酔った状態でインスタにアップした、上沼恵美子さんへの暴言が表沙汰となり、世間を賑わせている状態。

一人のお笑い好きとしてはこういう状況になっているのも悲しいですが、いろいろと考えさせられることもありました。

今回は上沼恵美子さんに対する暴言問題とともに、芸人さんのモラルについて考えてみたいと思います。

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芸人さんの暴言、毒吐きはどこまで許されるか。お笑いのライン引き

上沼恵美子さんへの暴言問題とは

とろサーモン

今回の暴言問題。ことの起こりはM-1後の打ち上げの酒の席。

とろサーモンの久保田さんが名指しこそなかったけれど、暗にM-1の審査員をつとめた上沼恵美子さんを批判し、さらにそれに追従したスーパーマラドーナの武智さんが「更年期障害」など女性蔑視ともとれる暴言を吐きました。

武智さんはその様子をインスタライブに生でアップしており、現在は削除されていますが、それを見た一般の人からこの問題は広がった模様。

審査員を務めてくださっている上沼恵美子さんへの暴言はもとより、武智さんの「更年期障害」という言い回しが多くの批判を買っている状態。

関西テレビ界における、上沼恵美子さん

女帝

関西圏以外の人にはピンとこないかもしれませんが、上沼恵美子さんは関西のテレビでは女帝と言っていいほどの地位を占めています。

適切な例えかわかりませんが、関東で言えば和田アキ子さんと同じような感じでしょうか。

上沼さんは数多くのテレビ番組で司会をされているし、その影響力も大きいものがあります(だから久保田さんと武智さんが関西追放かという話題がでているのです)。

M-1の審査員において、ネットなどで上沼さんの採点に批判が出ており、お笑いのことがわかっているのかなどの意見も見聞きしました。

もともとは「海原千里万里」というコンビ(姉妹)で漫才をされており、一時代を築いた方。今も抜群に面白いですが、当時の漫才など見てもめちゃくちゃ面白いです。

自ら、演者としての漫才のこともよくわかっているでしょうし、長年芸能界において面白い芸人さんと付き合ってきた実績もあることから、お笑いがわからないはずがありません。

先日の「ワイドナショー」でダウンタウンの松本さんが

彼らは何よりも勉強不足ですよ。上沼さんという人がどれだけの人か、ほんとに分かっていない。勉強が不足していることすら勉強できていない。

との発言もありましたが、それぐたい上沼恵美子さんという方はお笑いに対して造詣も情熱も経験もずば抜けている方だと言えます。

今回の暴言はお門違いかと

さて、今回の久保田さんと武智さんの暴言問題。

最初に、武智さんの「更年期障害」発言については、これは女性差別も含んでいるしいけないことであると思います。

久保田さんも問題となっている暴言の冒頭に「審査員の皆さん、もう自分の感情だけで審査するの、やめてください」とありますがこれもお門違いかと。

上沼さんをはじめ、あの審査員席に座っている方々は、もちろんM-1の舞台での結果で芸人さんたちの人生がどう変わるかを十分知った上で引き受けておられることでしょう。

言葉では、好きや嫌いっていうのはあるかもしれませんが、採点のベースの部分は根本の技量や面白さであって自分の好みで点つけるということはないかと思います。

大先輩に暴言を吐いたからにはそれ相応の処罰はあるでしょうが

牢獄

今回の暴言問題。なぜ「暴言」が「問題」になったのか。これはシンプルに武智さんがインスタライブで配信したから。

配信しなければ、打ち上げの席での悪口の言い合いで終わったことでしょう。

これは知られなければ暴言を言ってもいいというわけではありませんが、少なくとも酔った上で、なおかつ腹にたまっていることが口から出るというのはありうることだと思います(差別的なことは論外ですが)。

上沼さんの真意や実力がわからず、自分の勘違いで不服に思うことがあってもそれは仕方のないことかと。何を言っても許されるというわけではないですが、勘違いでの先輩批判なんて日常茶飯事に存在することではないでしょうか。

みなさんだって、上司や先輩、周囲の気に食わないことに対して身内ないで悪口いうことだってあると思います。その悪口言っていることが正解かどうかなんて、わかりません(実は上司は正論を言っていて、自分の勘違いで腹を立てているだけかも)。

インスタにアップしたのはうかつですし、大先輩にああまで見当違いな啖呵切ったのですから、それ相応の結果は覚悟せねばならぬと思います。関西芸人界で肩身の狭い想いや、テレビに出してもらえんようになることだって十分考えられるでしょう。

でもそれは上沼さんやテレビ局と当人たちの問題であって、今のように社会全体ですりつぶそうという流れにはかなり疑問をもちます。

久保田さん、武智さんのツイッターを見るとものすごい数のコメント数が。そのほとんどが批判の内容。「自分がどれだけ悪いことをしたのか反省しろ」っといったような内容。

でも、それって赤の他人がわざわざ書き込むほどのことなのかと思ってしまいます(安田大サーカスのクロちゃんのツイッターへの書き込みなどは半分ネタの域になっているのでいいのかなとも思いますが)。

たけしさんの「大変だね」。芸人さんにどこまでモラルを求めるのか

そもそも芸人さんにどこまでモラルを求めるのでしょうか。私は芸人という人たちは普通のことをやっていたのでは全く面白くないと思いますし、ある種世俗離れしたことをやっていて欲しいと思っています。

少なくとも芸人さんには「モラルのあるいい人」ではなく純粋に「面白い人」を求めてしまいます。もちろんどのすぎた嫌な人はご免こうむりますが。

昨日の「THE MANZAI」においてとろ〜サーモンが出場していました。司会のビートたけしさんが彼らに対して「大変だね」っとポロリとこぼす場面も。

たけしさんだって相当いろいろなことをやってきたはずです。フライデー襲撃事件をはじめ、モラルなど吹っ飛ぶことを公私ともに行ってきたことでしょうし、またもっとえげつないことをする先輩などを見てきた世代だと思います。

昔の芸人さんについて書かれた本などを読んでいますと、今なら一発で事件沙汰、芸能界から干されそうな話題よくありますし。

もちろん情報機器も発達しておらず、なによりなんだかんだでそれらが許されていた時代だったからというのもあるでしょうが。

そういう自信が許容されてきたことも踏まえての、モラルの時代に批判を浴びるとろサーモン久保田さんに対する「大変だね」なんじゃないかと思って見ていました。

芸人さんの暴言や毒は笑いに昇華せねばならない

笑う女性

今回の暴言事件、結局何がいけないかというと、多くの人が嫌な思いをしたというところにつきるのかなと思います。

インスタライブにアップされた動画には、ただ暴言や自分の意見であり、そこにはお笑いの要素がなかった(プライベートの酔った酒上でのことなので仕方ないかもしれませんが)。

芸人さんはある程度の暴言や毒も、それが人を笑わせる類のものであるならば許容される職業だと思います。

例えばですよ。とろサーモンの久保田さんの上沼さん批判の暴言も、舞台の上でしっかり笑いとオチを交えてやればどっかん受けていた可能性だってあります。

それは、舞台という観客の前で、先輩を批判することで自分が危うい立場になろうとも笑いのためにやっちゃう、そのぎりぎりの危うさにモラルを超えた笑いがあるかもしれないからです。なおかつネタにするのであれば、ネタにする人に対して何かしらのフォローは入るでしょうし。

久保田さんと武智さんには今回のことを十分反省していただいた上で、また復活してばんばんテレビでネタをやって欲しいと思っています(スーパーマラドーナの漫才好きですし。特に田中さんをどついて「安心してください、プロですんで、大丈夫ですよ」っお客さんに語りかけるくだりが好き)。

やってしまったことは謝罪、反省しなければいけないと思います。お二人もしばらくテレビで見られないかもしれません。でも時がたてば許す寛容さも。

ツイッター上に「消えろ、二度と見ない」と書き込むのも、暴言の一つ。一生懸命やっている芸人さんにチャンスを。

息苦しい社会で、余白をつくってくれる芸人さんが、なるたけ全力を出し切れるぐらいの余裕があらんことを。