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「禅に学ぶくらしの整え方」掃除嫌いを治すのに役立つ本はこれ!

禅に学ぶくらしの整え方読書録

みなさん掃除は好きですか?私はどちらかといえば掃除嫌いなほうかも。毎日積極的に取組んでいるほうではありません。

掃除嫌いを治したいと思いつつも、ついつい「面倒くさいな」、「汚れをさわるの嫌だなぁ」となり、後回しにしてしまいがちのタイプ。

後回しにすると、汚れや散らかり具合もまして、より腰が重くなるんですよね。掃除や片付けが嫌いなタイプの人には共感していただけるかと思います。

最近読んだ「禅に学ぶくらしの整え方」という本。瞑想好きだし、禅のことを学ぶつもりで読んだのですが、これが掃除への心構えにとても役立った!

本日おすすめするのは、私のように掃除嫌いの人考え方を変えてくれる「禅に学ぶくらしの整え方」。本書を読み終えた後に、私がどのような行動をとったかも交えてご紹介させていただきます。

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「禅に学ぶくらしの整え方」掃除嫌いを治すために禅が効果的

「禅に学ぶくらしの整え方」とは

「禅に学ぶくらしの整え方」とは曹洞宗の僧侶であり臨床心理士でもあり、吉村昇洋さん著の本です。

くらしの中の様々な場面。たとえば掃除であったり、片付けであったり、料理であったりと様々な場面において役立つ、禅の教えや考え方を実践していこうというもの。

禅を実践する曹洞宗では、座禅を組むだけでなく、くらしに関わること一切を修行と捉えます。掃除、片付け、料理を作ることもこれ修行。そうした日々のくらしの深い結びつきのある禅だからこそ、普段の我々の生活にも通じる教えが多分にあるのでしょう。

禅がでてくるので「宗教チックな内容かな?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。どちらかといえば、仏教が長い年月で培ってきた、くらしの知恵や心構えを現代生活に役立てようというのが趣旨。スピリチャルな要素はあまりないですし、仏教や禅に詳しくなくとも、すんなり受け入れられると思います。特に、著者の吉村昇洋さんは臨床心理士でもあるので、気持ちの捉え方などが実にわかりやすい本でした。

「タモリ倶楽部」攻略法/広島の禅僧・昇洋さん

掃除のテクニック本ではない

掃除に関する本というと数年前から話題の、こんまりさん著「人生がときめく片づけの魔法」などがありますね。私も掃除嫌いを治そうと読んだことがありますが、心構えやテクニックなどがふんだんに載っており大変面白かったです(ただ、あまり実践にはいたらなかった)。

本書「禅に学ぶくらしの整え方」は、どちらかというと掃除にかんするテクニックなどは少なめ。テクニックなどよりも、掃除や片付け、料理における心構えなどに重点を置いているような気がします(心構えだけではなくて、掃除のやり方など具体的な方法も書かれていますよ)。

そんなに厚い本ではありませんし、写真も多く掲載されているので、文章量はそれほど多いとは言えません。でもそれがいい。あまり、あれもこれもとテクニックや心構えがあると、結局何をしていいのかわからなくなってしまい手付かずになることも。

本書はくらしにおける心構えのエッセンスのみが書かれており、これさえ覚えておけば汎用性が効くといった感じがします。掃除嫌いな人が、どういう心構えで取り組めばいいのかというのが明確に書かれており、私的には非常に実践しやすかったです。

掃除嫌いを治すためには「とりあえず、やってみる」

問題

掃除嫌いの人は、結局なんで掃除を行わないのか。シンプルに「面倒くさい」という感情が強いからだと思います。その「面倒くさい」の感情に引っ張られ掃除をしなくなる。それが繰り返されるうちに掃除嫌いになってしまうのかと。むしろ「面倒くさい」という気持ちを持っていると、掃除嫌いを治すどころから、より苦手意識を増幅しかねません。

本書の最初の項から掃除に関しての教えがあります。掃除は「やったら気持ちい」と「面倒くさい」の気持ちがあり、たいていの人は後者が勝ってしまうので結局さぼってしまう。

掃除のことを考えた時に湧き上がる「面倒くさい」という感情。それはその時の、ありのままのあなたの感情が出てきた結果です。掃除に向かうということはある種、まんま自分の感情と向き合うということとも言えるかも。

そんな時に禅の根本的な考え方が役に立ちます。「今この瞬間に意識を向けて、ありのままに受け止めること」。面倒くさいという感情は確かに出てくることでしょう。それが今のあなたの捉え方そのままなのです。しかしそれに引きずられずに、「面倒くさいと思っているな」とありのままに受け止めてください。そしてそれをそのまま捉えた上で、次は今この瞬間への意識へと集中する。掃除するの嫌だなぁという感情も同じこと。そこから一歩離れて、今この瞬間に集中する。

「今この瞬間」に意識をおけたならば、掃除を「とりあえず、やってみる」。シンプルなようですが、掃除嫌いを治すにはこの「とりあえず、やってみる」というのが大事なのです。

人間って二つのことを同時に考えるのは苦手なよう。少なくとも「今この瞬間」に集中している時には「面倒くさい、嫌だ」という感情はその場にいないのです。

やっている途中でも「面倒くさいなぁ、やめたいなぁ」とか「汚くて気持ち悪いなぁ」という感情が再び湧いてくることもあるでしょう。しかし、それでもいいのです。ありのままにその感情を受け止めつつ、引きずられないことが肝心。そういった感情が湧いてくるたびに「あぁ、こんなこと思っているんだなぁ」と一歩引いた視点で認識し、そしてもう一度「今この瞬間」に集中しなおすのです。

「今この瞬間」とは、掃除しているまさにその瞬間。掃除機をかける時も、雑巾がけをする時もその瞬間瞬間のみに集中すればいいのです。何度でも「面倒、汚い、嫌だなぁ」の感情は訪れることでしょう。その度に掃除の瞬間に集中しなおせばいいのです。

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そういうことを繰り返していくうちに、心が整う方向に行くと思います。心が整うということは、自分の中にある「我」に振り回されない状態になること。つまり「面倒くさい」という感情に引きずらにくい状態になることだと思います。本書にも

「そうじをすれば、必ず心が整います」とはいえません。「これをやれば整います」といってしまうのは、一見わかりやすいかもしれませんが、私には無責任な態度たと思ます。そうじが苦手で部屋が散らかっているという人は、心が整っておらず、そうじもできていない、そうじをしなければならないけれど、面倒くさくてできないし、できていないから心もまた整わない、という悪循環に陥っているといえます。そうしたときに大切なのは、心が整う、整わないといったことを考えず、「とりあえず、やってみる」というスタンスでそうじすることです。そうすることによって、今ままでの悪循環とは違ったサイクルが生まれます。(中略)
そういった体験をしていく中で、心がどうなっていくかを「実際に自分で感じてみてください」としか、私にはいえません。「とりあえずやってみることの価値」をい自分自身で感じてもらうしかないのです。(中略)
自分の心のありように意識を向けて、心がどのような変化をしているのかを感じながらそうじをすることは、今までとは違ったそうじの楽しみ方にもつながると思います。

とあります。

上記のような心構えで掃除をするということは、ある意味自分の心を整え、変化させていく行為にもつながります。掃除を重ねていく中で、自分を見つめなおし、より良くしていくことにつながる。掃除をただ綺麗にするだけの行為ではなく、このように自分を見つめ直し変化させていく行為だと捉えれば、少しは嫌いという気持ちも治っていくのではないでしょうか。

もちろん、一朝一夕でできることではありません。しかし、掃除嫌いを治すのに近道なんてないのだと思います。大切なのは「とりあえず、やってみる」こと。今この記事を読んだ瞬間から、掃除に取り組んだっていいのです。

いきなり全部綺麗にしなくてもいい。毎日10分だけ。これを繰り返せば、一週間後には35分の掃除時間を確保できます。1日10分だけなら「とりあえず、やってみる」って気持ちになりませんか?

庭の掃除を行った

庭

この本を読んで、すぐに行ったのが庭の掃除。特に、庭に植えてある椿に毛虫が大量にすくっていて、ずっと気持ち悪いなぁと思っていました。

「禅に学ぶくらしの整え方」を読んだ後、この「気持ち悪い、嫌だなぁ」という気持ちは確かにあるけれど、とりあえず掃除に集中してみようと思い立ち椿の剪定へ。

毛虫がうじゃうじゃしているし、確かにしょっちゅう気持ち悪いという感情は湧いてきました。でもその度に「今この瞬間」に集中しなおし、そうすることでずっと気になっていた庭掃除を完了することができたのです。

「気持ち悪い、嫌」という気持ちにとらわれなかったのが重要だと。この庭掃除をできただけでも、本書を読んだ価値は十分にありました。

私と同じように、掃除のことを考えると「面倒、嫌」という感情が湧いてくる人へ。本書を読んで、その気持ちを見つめ直してみませんか。掃除嫌いを治すことは、自分を見つめ直して成長していく一歩へとつながりますよ。

読書録
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