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読書感想文の簡単な書き方(感想文サンプルあり)

雑誌を読む女性ライフスタイル

読書感想文が課題ででて、頭を痛めた経験のある人って多いのではないでしょうか。何を書いていいのか、そもそも書き方がわからないという人も。

私もそれで苦しんだクチですが、ブログの書き方が読書感想文に役立つことに気付きました。

今回は「桃太郎」を例に、ブログの書き方を参考にした、読書感想文の進め方を記します。実際に桃太郎で書いた感想文のサンプルもあるので、どうぞ!

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ブログを参考にした、読書感想文の簡単な書き方(桃太郎を例にした感想文サンプルあり)

読書感想文はブログの書き方を参考にする

読書感想文正直学生の頃は苦手でした。一体何をどう書いていいのかもわからないですし、書くことを前提にして本を読むのも嫌。

そもそも学校では書き方そのものを教わった記憶がないです。一体どうやって書けばいいの?

そんな中で、読書ブログを運営する中で学んだことが、読書感想文にも応用できることに気づきました。ブログ流のやり方を身につけておくと、比較的システマティックに読書感想文が書けるようになります。

もしお子さんや生徒さんが読書感想文に困っている時は、ぜひこの書き方を参考にしてみてください。

ちなみに大元となるブログの書き方で参考となった本は「100倍クリックされる 超Webライティング実践テク60」というもの。

ブログをやるはじめた人に最適の本なので、こちらもおすすめです。

まず書く内容をおおまかに決める

ブログを書く時に、心がけるのが、書き始める前におおまかな全体像を決めるということです。例えばこのブログでしたら「ブログのテクニックをベースとした読書感想文」について書くというおおまかな全体像があります。

読書感想文でも、まずはおおまかな全体像を決めましょう。今回は桃太郎を読書感想文に書くことを想定して、話を進め支えていただきます。読書をした時に、一番心に残った部分はどこかということを考えてみます。

それは読んだ人それぞれにあるでしょう。どんな部分だっていいのです。まずは、一番気になった部分を見つけて、そしてなぜ自分がその部分を気になったのかを分解するところから読書感想文ははじまります。

例えば、桃太郎が鬼と戦う場面が心に残ったとします。その場合には、おおまかな内容として「なぜ私が桃太郎を読んで鬼と戦う場面に心惹かれたのか」ということを読書感想文に書くと決めてしまいます。

まだこの段階では、原稿用紙に書き始めるのではなく、なにか紙にメモをしておく程度でいいでしょう。

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幾つかの小見出しを考える

ブログを書く時には、おおまかな全体像を決めた後に、まず小見出しから書いていくと作業がスムーズになります。このブログでいうと

  • 読書感想文はブログの書き方を参考にする
  • まず書く内容をおおまかに決める
  • 幾つかの仮装小見出しを考える
  • 小見出しに沿って内容を書いていく
  • 序文とまとめを書く

が小見出しとなります。「ブログのテクニックをベースとした読書感想文」という全体像を書くための、筋道のようなもの。書き進めるごとにゴールを決めるのではなく、あらかじめ最初から終わりまでを想定しておいたほうが、圧倒的に楽に書くことができます。

読書感想文でもこの小見出しのテクニックが使えます。先ほどの「なぜ私が桃太郎を読んで鬼と戦う場面に心惹かれたのか」というのを書くために何が必要かを考えた時

  • 鬼という圧倒的に強い存在
  • 犬、猿、キジそれぞれの能力を活かした戦い
  • きびだんごによるパワーアップ
  • 鬼を許す、桃太郎の優しさ

という筋道が経ちました。桃太郎で心惹かれた鬼退治の場面、その中でもどういう部分に心惹かれたのかを分解していくと、小見出しはでてきます。

ブログでしたら小見出しごと書きますが、読書感想文では筋道としてメモに書き出しておくだけにとどめます。ちなみに、全体の内容が出来上がってから、原稿用紙に清書していくようにしてください。

小見出しに沿って内容を書いていく

小見出しを出し終わったら、もう半分以上読書感想文はできたも同然です。

あとはその小見出し一つ一つの内容を書いていくのです。「なぜ私が桃太郎を読んで鬼と戦う場面に心惹かれたのか」というおおまかなテーマを説明することを意識して書いてみます。

先ほどの桃太郎を例に、小見出しに沿って書いたサンプルが以下です。

(鬼という圧倒的に強い存在)
小さい頃から様々な桃太郎の本を読んできましたが、どれを見ても鬼は圧倒的に強そうな姿をしています。
そんな強い鬼と比べて、桃太郎はどう見ても普通の人の体型。どう考えても、戦うのは無謀のように感じました。
(犬、猿、キジそれぞれの能力を活かした戦い)
一見、あまりに力の差があるような鬼と桃太郎一行の戦い。しかし、桃太郎たちはそれぞれの能力を活かして戦いに挑みます。
まず、鬼ヶ島の門を開けるところにしても、猿やキジなどのすばしっこい能力がなければなし得られないことでした。これが人間だけの一行でしたら、門の前でどうしようもなかったと思います。
いざ鬼との戦いになった時にも、犬の足の速さと噛み付く能力、猿のすばしっこさとひっ掻く能力、キジの空中から突っつく能力が発揮され、鬼を翻弄します。
力の差で言えば、鬼が圧倒的に有利かもしれませんが、桃太郎一向には素早さという武器がありました。おともたち、それぞれの能力を活かし、鬼と互角以上の戦いを見せます。
(きびだんごによるパワーアップ)
なにより、ワクワクしたのが、桃太郎がきびだんごによってパワーアップして、鬼と対等に戦えるようになったところです。
まるでゲームに出てくるレアアイテムのようなきびだんご。おばあさんが、これをもたせてくれなければ、ひょっとしたら鬼と戦えていなかったかもしれません。
桃太郎一人だけでは、決して鬼退治はできなかったと思います。仲間たちの活躍、そしておばあさんのきびだんごがあったからこそ、桃太郎は鬼を退治できたのです。
(鬼を許す、桃太郎の優しさ)
子供向けの話ということもあるかもしれませんが、桃太郎が鬼を許す場面も好きです。これが戦いだけで、徹底的にやっつけるだけの話ならばそこまで好きにはならなかったでしょう。
鬼がごめんなさいという、それを桃太郎が許してあげる。物語にも色々ありますが、私はワクワクの後にはいい後味のあるものが好きです。
その点で言えば、鬼との戦いはワクワクするし、桃太郎の許しという優しもありいい後味の物語だと感じます。

以上が小見出しに沿って書いた、桃太郎の感想文のサンプルです。さあ、あとはこれに序文とまとめを書いていきましょう。

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序文とまとめを書く

小見出しに沿った内容ができたら、あとはここに序文とまとめを書いていきます。通常の読書感想文ですと、序文、内容、まとめという流れにそった書き方ですが、最初に内容を書いておいたほうが、スムーズにいきます。私はブログでも、この順序に沿って書き進めています。

「なぜ私が桃太郎を読んで鬼と戦う場面に心惹かれたのか」というテーマを完成させるため、先ほどの桃太郎の感想文に序文とまとめを書いて完成させていきます。

(序文)
私は小さい頃から、桃太郎という物語が好きでした。特にワクワクして心惹かれたのは鬼との戦いの場面です。
(内容)
小さい頃から様々な桃太郎の本を読んできましたが、どれを見ても鬼は圧倒的に強そうな姿をしています。
そんな強い鬼と比べて、桃太郎はどう見ても普通の人の体型。どう考えても、戦うのは無謀のように感じました。
一見、あまりに力の差があるような鬼と桃太郎一行の戦い。しかし、桃太郎たちはそれぞれの能力を活かして戦いに挑みます。
まず、鬼ヶ島の門を開けるところにしても、猿やキジなどのすばしっこい能力がなければなし得られないことでした。これが人間だけの一行でしたら、門の前でどうしようもなかったと思います。
いざ鬼との戦いになった時にも、犬の足の速さと噛み付く能力、猿のすばしっこさとひっ掻く能力、キジの空中から突っつく能力が発揮され、鬼を翻弄します。
力の差で言えば、鬼が圧倒的に有利かもしれませんが、桃太郎一向には素早さという武器がありました。おともたち、それぞれの能力を活かし、鬼と互角以上の戦いを見せます。
なにより、ワクワクしたのが、桃太郎がきびだんごによってパワーアップして、鬼と対等に戦えるようになったところです。
まるでゲームに出てくるレアアイテムのようなきびだんご。おばあさんが、これをもたせてくれなければ、ひょっとしたら鬼と戦えていなかったかもしれません。
桃太郎一人だけでは、決して鬼退治はできなかったと思います。仲間たちの活躍、そしておばあさんのきびだんごがあったからこそ、桃太郎は鬼を退治できたのです。
子供向けの話ということもあるかもしれませんが、桃太郎が鬼を許す場面も好きです。これが戦いだけで、徹底的にやっつけるだけの話ならばそこまで好きにはならなかったでしょう。
鬼がごめんなさいという、それを桃太郎が許してあげる。
物語にも色々ありますが、私はワクワクの後にはいい後味のあるものが好きです。
その点で言えば、鬼との戦いはワクワクするし、桃太郎の許しという優しもありいい後味の物語だと感じます。
(まとめ)
何度読んでも楽しめる桃太郎。
鬼と戦うという荒々しさの中に、仲間や絆を活かして大きな力に立ち向かうことや、どんな時でも優しさを忘れないという部分にあるのだと気付きました。
そういう自分にとっても学びたい部分、大切にしたい部分があるからこそ、私は桃太郎と鬼が戦うところが好きなのです。

以上で桃太郎の感想文ができました。文字数にするとだいたい1000文字。原稿用紙2枚半と学校での課題の分量ぐらいになりました。

ブログですと、ここから興味を引くタイトルをつけたりするのですが、読書感想文では自分の感じたままのものでいいでしょう。今回でしたら「桃太郎と絆」にしてみます。

ここまで書いてから、清書して、ようやく読書感想文の完成となりました。

「なぜ私が桃太郎を読んで鬼と戦う場面に心惹かれたのか」という最初におおまかに決めたテーマにそって、それを補完していく形で読書感想文を書き進めめる。そうすることにより、全体を想定せず見切り発車で進める場合よりも、着地点が明確なのでそれに向かって書きすすめればいいという利点があります。

学生時代、頭を痛めた読書感想文。しかし、一度このプロセスを覚えておけば、比較的スムーズに書き進めていくことができると思います。

現役の学生さん、親御さん、先生方で読書感想文に頭を悩ませている方は、ぜひこの書き方を参考にしてみてください(参考記事:読解力を高めるために読書で何を重要視するか?)。