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【感想】映画「翔んで埼玉」は他県民がみても面白い!

「翔んで埼玉」名言。「あの日本の僻地!?茨城!!」おすすめ映画

以前から観たい観たいと思っていた映画「翔んで埼玉」。

魔夜峰央先生の原作漫画がものすごく面白く、これを実写化したらどんなになるんだろうという期待感。そして主演がGacktということもあり、仕上がりが未知数でもありました。

先日ようやっと観ることができましたが、これが面白かった!私の感想としては、埼玉県民以外の他都道府県民が観ても笑えるのではないかと。

事実、私は三重県民ですが何度も爆笑してしましました(映画で、しかも邦画でほとんど笑ったことがないにもかかわらず)。

そんな映画「翔んで埼玉」の感想をば書いていきたいと思います。

※多少ネタバレを含みます

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【感想】映画「翔んで埼玉」は原作を超えた面白さ。他県民が観ても楽しめる!

映画「翔んで埼玉」のあらすじ

まずは原作の漫画「翔んで埼玉」のご紹介をば。

この作品は元祖BLギャグ漫画「パタリロ」の作者、魔夜峰央先生の作品。かなり昔の作品にもかかわらず、その徹底的な埼玉ディスりの内容が近年話題となり、にわかにブームとなりました(参考:「翔んで埼玉」爆笑名言な埼玉ディスりを楽しむ!)。

そんな漫画「翔んで埼玉」を下敷きに、オリジナルストーリーを加味したのが映画版「翔んで埼玉」です。

そのあらすじはこう。

とある埼玉県民の家族が娘の結納場所へと車で向かうところからはじまります。娘は、結婚して東京に住む予定でワクワク。埼玉県民の父はいい顔をしていません。そんな車中で、ラジオから埼玉がかつて東京から虐げられてきたという都市伝説が流れ始めます。

かつて埼玉は東京からものすごく蔑まれてきました。東京に行くには通行手形が必要で、町中には埼玉狩りをする治安部隊みたいなのがいます。不法侵入者は即強制送還。

そんな東京にある超名門校・白鵬堂学院に一人の都会的な転入生が。アメリカ帰りの港区民、麻実麗(Gackt)が転入してきます。そんな麗に敵対心を燃やすのが、都知事の息子で学園の生徒会長でもある壇ノ浦百美(二階堂ふみ)。百美は麗に勝負をしかけますが、負けてしまいます。それがきっかけとなり、百美は麗に恋することに。

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百美は麗をデートに誘いますが、そこでアクシデントがおこり、実は麗が埼玉県民であることがバレてしまいます。また、麗は通行手形制度を撤廃させようとする埼玉解放戦線のメンバーであることもバレてしまいました。

なんとか東京を脱出しようとする麗と、彼についていくことを決めた百美。しかし、埼玉に帰るためには、敵対勢力である千葉を通らなければならないのでした。。。

危険な千葉を通っての逃避行。そして待ち受ける、千葉解放戦線。そして伝説の男埼玉デューク(京本政樹)。様々な勢力と県民が入り混じる中、東京への反逆の狼煙があがる。

以上が簡単なあらすじ。映画「翔んで埼玉」は地方コンプレックスと自虐ギャグの混じりあった、極上コメディー邦画です。

原作を超越した映画版

『テルマエ・ロマエ』の監督が贈るディスり合戦開幕! 映画『翔んで埼玉』予告編 /2月22日(金)公開

最近多い、漫画原作の映画。映画製作者の方には誠に申し訳ないですが、そのほとんどは原作の足元にも及ばないような出来となっています。

特に邦画においては、そんなイマイチな作品が近年多く、正直辟易さえしていました(銀魂とかはキャスティング含めて結構満足)。

そんな中、この映画「翔んで埼玉」の出来は素晴らしい!正直、原作を超越したと言ってもいいかも。

もちろん原作の、埼玉愛に満ち満ちたディスりがあってこその映画版なのですが、細部に至るまで良い!

例えばキャスティング。主役にGacktを持ってきたおかげで、原作の濃ゆい感じが見事に表現されています。周りを取り囲むひとびとも、どこか宝塚風メイクで、大げさな演技。キラキラ、コテコテの装飾も魔夜峰央先生風味を存分に映画で表現してくれています。

【特別動画】映画『翔んで埼玉』から新年のご挨拶!/2019年2月22日(金)公開

二階堂ふみさんの百美も、大げさで力強い演技がよかった。女優さんではなかなかできないような変顔連発ですが、それがコメディー映画にピッタリはまる。これを百美が男だから、中途半端に男性キャスティングしてしまうと全体的に重くなりがちだったかもしれませんが、二階堂ふみさんのが雰囲気が良いアクセントになっています。

ストーリーも途中からは映画完全オリジナル。原作には姿が出てこなかった埼玉デュークが登場したり、千葉ディスりが際立つ千葉解放戦線のメンバーなど映画版独自の膨らみを持たせ、全体にご当地ギャグを張り巡らせるなど随所に見所がありました。

埼玉以外の他県民は楽しめるのか?

忘れる、わからない

さて、この映画はかなり埼玉ネタをはじめ関東ネタが多発します。となれば、それがわからない他道府県民ははたしてこの面白さについていけるのか。

私の感想としては、十分楽しめると思います。おそらくもっとも深く楽しめるのは関東の都県民さんでしょう。しかし、私は三重県民ながら、埼玉ネタや千葉ネタに十分笑わせてもらいました。ところどころ、さっぱりわからないネタ(東京の地域による都会度ネタとか)ありましたが、そのへんも演者さんの大げさなノリで、他県民であっても結構笑えるかと。

例えば埼玉の名物が草加せんべいであるとか海なし県であるとか、千葉名物か九十九里浜やピーナッツであるという有名な話題を知っているだけでもかなり楽しめます。

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「秘密のケンミンショー」の人気でもわかるように、県民ネタというのは好まれるよう。細かいことを知っていれば知っているなりに深く楽しめるし、知らないなりにも「自分たちの地域に照らし合わせるとあの県みたいな感じかな?」みたいに妄想するのも楽しいのではないでしょうか(例えば関西地域でいうと埼玉は、、、、いや、やめときましょう笑)。

ただ、地域性によってハマらない県民さんもいるみたい。私の好きな落語家の春風亭一之輔さんが岡山のイオンで「翔んで埼玉」を観たそうなのですが、こういうツイートを残されています。

【感想】映画「翔んで埼玉」は大げさなノリが面白い

私の感想としては、映画「翔んで埼玉」はどハマり!

細かいネタ、演者の大げさでコテコテな演技、衣装のゴージャスさなどなど、原作を超えた面白さを楽しむことができました(伊勢谷友介とGacktのキスシーンにはきついものがありましたが)。

個人的には、原作の「まんずまんずごきげんやっしゃ」や「せんばこき」などがなかったのは残念でしたが、それでもめちゃくちゃ楽しめましたよ。

「翔んで埼玉」名言「まんずまんずごきげんやっしゃ」

特にラストの方の、埼玉県対千葉県の対決など、県民性を遺憾なく発揮した無駄に大勢のエキストラにはグッときます(別に感涙にはおよびませんが)。

ご当地有名人横断幕対決などもX JAPANのYOSHIKI対アルフィーの高見沢さんをはじめ、千葉の最終兵器市原悦子さんなど、細かいシーンでオチを用意してくれています。

画面の細かいところにまで、それぞれの県民ネタが張り巡らされており、それを探すだけでも今までの邦画にはない面白さがありました。

ぶっちゃけ、ハマるハマらないのバロメーターは「秘密のケンミンショー」を好きか嫌いかにあるかもしれません。正直、最初の10分間でハマらなければ、最後までハマらないかと。

私は最初の5分で笑ってしまったので、最後までガッツリ楽しめ幸せでした。

あなたの知らない埼玉が、千葉が、そして日本の県民性が見えるコメディーギャグ映画「翔んで埼玉」。

埼玉に興味があろうとなかろうと、他県民だろうとかまわない。「そういう県民性、嫌いじゃないぜ!」という方には是非おすすめしたい映画でした(もちろん原作もね! 参考:「翔んで埼玉」爆笑名言な埼玉ディスりを楽しむ!)。