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寝る前読書にさくっと読める、おすすめな作家さん5選

作家さんイメージよく寝る本

本日も快眠を目指すため、寝る前読書にぴったりな本をおすすめします。

本日は本というよりも寝る前読書におすすめな作家さんのご紹介。

一つの作品に絞らず、この人の文体や世界観が寝る前の読書のひと時にぴったりだなという方を厳選しておすすめしていきます。

すでに書いた記事でご紹介した作家さんと重複する場合もありますがご了承ください。

それでは私がおすすめする寝る前読書に合う作家さんたちです。

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寝る前読書におすすめの作家さん【5選】

東海林さだお先生

このサイトでも、幾度となく紹介してきた漫画家でありエッセイストの東海林さだお先生です(【超オススメ】寝る前に飯テログルメエッセイ「丸かじりシリーズ」)。

兎にも角にもこの東海林先生の書く文章は、1日の疲れをとり、頭をほぐすのにおすすめ。私はほぼ毎日、一度は東海林先生の作品を読んでいます。

東海林さだお先生の何がそんなに良いのか。それは物事に対する目線と、それを表現する言葉の選びよう。

東海林先生の目線は庶民の目線であり、誰しもが持っているなさけない、とほほな部分であり、誰もが気づきそうで気づかない部分をえぐりだす驚異の視点を持った作家さんでもあります。

東海林さだお先生のエッセイを読んでいると、平凡な物事でもあらぬ角度からほじくりかえし、突飛な方向に行きそうになるも、ものすごく馴染んでしまうのです。

「一体何を言っているんだ?」とお思いかもしれませんが、東海林先生のエッセイには簡単には説明しがたい魅力があるのです。

一度はまってしまうと、何度も、もっともっと読みたくなる。どうしてこんな言葉がでてくるのか、どうしてこれほどまで庶民心をくすぐるのか。

そしてどうして東海林さだお先生のエッセイはこれほどまでにくつろげるのか。

そう、くつろぎ。東海林さだお先生の庶民的ワールドに触れると、寝る前読書のひと時がぐっとくつろぎある時間に変わるのです。

杉浦日向子先生

こちらの作家さんも何度もとりあげている漫画家であり、エッセイストの杉浦日向子先生(【傑作】何気ない江戸の日常を描く短編漫画「風流江戸雀」)。

杉浦日向子先生は江戸時代に造詣が深く、その漫画からは江戸の風が感じられます。

漫画はシンプルな絵柄ながら、キャラクターの言葉遣い、空気に至るまで血が通っているよう。

葛飾北斎とその娘お栄を描いた「百日紅」などは北斎の生涯とともに江戸風俗を学ぶに最適な漫画。

エッセイについても江戸の風俗をわかりやすく、噛み砕いてくれているものが多く、すんなり馴染みやすい作品ばかり。

杉浦日向子先生は残念ながら夭折されています。若いうちから病気がちであり、だからこそ人生の愉しみ方を早くから見出した作家さん。

漫画も素晴らしいですが、そのエッセイなどからは色々なものにとらわれず、1日1日、一食一酒を愉しむ心構えが伝わってきます。(参考:粋な漫画家の人生を愉しむ食のエッセイ「杉浦日向子の食・道・楽」

文章も固くなく、やわらか。すぱっと気持ちよくこちらの固さををほぐしてくれるような言葉遣い。

寝る前のひと時に江戸時代へイメージをめぐらしたり、人生の愉しみ方を学んだりと様々に。

やさしい姉(あね)さん肌な文章に触れて、本当に大切な物を掴んでみてください。

星新一先生

言わずと知れた、ショートショートの名手、星新一先生。

星新一先生の作品は、ほんの数ページの物語の中に奇想天外な展開と結末があります。

よくもまぁ、これだけ簡潔に物語を構成できるものかと感心。

無駄を削ぎ落とした中に詰め込まれたユーモアや警句、風刺などピリッと効いてきます

私は特に中学、高校生のころ星新一先生が好きで、寝る前に好んで読んでいました。

一つ一つの物語が短いので区切りやすく、寝る前の読書にぴったりだからです。

もちろんそれだけでなく、ひと作品ごとにまったく違った世界が広がっており、ややSFがかったそのテイストにはまっていました。

星新一先生自体の作品も素晴らしいですが、先生が選者をなされている「ショートショートの広場」もおすすめです(星新一先生が亡くなった後は阿刀田高先生が引き継がれています)。

阿川佐和子先生

「TVタックル」などのテレビ番組でお馴染み阿川佐和子さん。

ビートたけしさんはじめ、並み居る業界人、知識人に臆することなく番組を回しているキャスターでありタレントさん。

阿川さんはTVに出演する傍ら、エッセイストとしての側面も持たれています。

作家としての阿川さんの文章は本当に飾らない文章。TVで拝見する阿川さんらしい、さっぱりとした文体。

その作品の魅力は、TVで見せないうっかりした部分や実生活で感じることなどさらけ出してくれているあっけらかんとした明るさにあります。

私の好きなエッセイのタイプはあまりドラマチックなことや深刻なことがないものです。

ドラマチックであったり深刻なことがあると、疲れてしまう。特に寝る前には軽い気持ちで読書を楽しみたい。

作家としての阿川さんをおすすめする理由は、しっかりしているんだけれど軽みがあり、後口さわやかなその文章。

あっけらかんとしたエッセイはこころをほぐし、良い気持ちで眠りにつかせてくれます。

三浦しをん先生

「舟を編む」や「神去なあなあ日常(映画:WOOD JOB)」など多数の映画化された作品の原作者である小説家三浦しをん先生。

辞書編集者、林業家、義太夫(仏果を得ず)などややマイナーな職業を主人公に持ってきているイメージが強いです。

小説も面白いのですが、三浦しをん先生のエッセイも良い。

どちらかというと笑かしにかかってくる系。三浦先生のおたくっぽいところ、下ネタ好きっぽいところなんかもばしばし出てきます。

やや盛られた気味の表現もありますが、それも小説家としてのサービス精神でしょう。

小説だけしか知らない人はショックを受けるかもしれませんが、癖になるエッセイです。

こちらも、寝る前の読書時間に気楽に笑って、面白がって、リラックスするのにおすすめです。

リラックスできる作家さんをおすすめ

寝る前の読書の時間にはできればリラックスして、良い気持ちで眠りにつけるような作品を選びたいもの。

そんな中でも、一つ一つの作品がちょっとした時間で読み切れて、読後に「あー面白かった」といえる作品を描く作家さんをおすすめしてみました。

読んで楽しみ、読み終わって気を楽にして。

寝る前にその作家さんが描き出す面白い世界観に浸って、頭も心もほぐして眠りについてくださいませ。

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