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本のある空間「BRUTUS Casa美しい暮らしをつくる本」

美しい暮らしと本よく寝る本

本日も快眠を目指すため、寝る前読書にぴったりな本をおすすめします。

みなさま、普段雑誌を購入されているでしょうか。

雑誌と一口に言っても、漫画雑誌、情報系雑誌、、ビジネス系雑誌、ファッション雑誌、趣味の雑誌など様々な種類もあります。出版頻度も週刊、月刊、隔週など様々。

私といえば、仕事の参考にするデザイン系の雑誌(デザインノート、 MdN、イラストレーション)などを買っていますが、自分の趣味に関して言えばPenやBRUTUSをちょいちょい買っています。

Pen、BRUTUSともにライフスタイルや料理、時々ちょっとマニアックな切り口を特集してくれているので、自分の好みに合致した時は即買い。

また、寝る前の読書時間にぱらぱらと美しい写真や素敵なライフスタイルにまつわる記事などを読んでいると、いい気持ちになれます。

双方の雑誌とも色々な特集があるなかで、年に1、2度本特集が組まれています。これは通例。

そんな中、最近出版されたBRUTUS Casa(カーサブルータス)の特別編集版の「美しい暮らしをつくる本」特集が、インテリアとしての本の見方など、かなり面白かったので紹介させていただきます。

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インテリアとしての本のある空間「美しいくらしをつくる本」

インテリア雑誌「BRUTUS Casa」のムックは濃い

「BRUTUS Casa」は1998年にBRUTUSの増刊として誕生し、月刊誌化したもの。

基本的にはライフスタイル、特に建築やインテリアに特化した雑誌で毎号素敵な家や建物が紹介されています。

基本建築やインテリアなどの内容が多いですが、時々特別編種版の形で特定の事柄を詳しくまとめたムック(雑誌と書籍をあわせたような刊行物)が出版されます。

「BRUTUS Casa」のどの特集も、普段とは違った切り口を題材にみっちりとしたまとめ方が魅力。

内容も濃く、編集者の方々の愛情と力の入れようがわかる作りです。

日々を彩る暮らしのバイブル300冊

本と生活

今回の「BRUTUS Casa」の副題が「日々を彩る暮らしのバイブル300冊」。

1.名宿で眺める、美しい本。
2.私の暮らしのバイブル。
3.インテリアを名著に学ぶ。
4.毎日めくる、料理の本。
5.絵本からデザイン書までいろいろな本の話。
6.日々の暮らしをちょっと変える本。
7.あの人の本棚。
8.本のある空間は、美しい。

の計8つのテーマから成り立っています。それぞれのテーマに沿って、数人の人々が本を紹介してくれる形式。紹介者は各界(アーティスト、俳優、デザイナーなどなど)の著名人が多いです。

本を知識を得たり、読んで楽しむだけのものとして捉えるのではなく、空間の中に配置して活かす、インテリア的視点でも捉えているのが今回のムックの見どころ。

特別編集版なので、「BRUTUS Casa」などでいままでに掲載された記事を再収録したものもあり、見たことのある文もいくつかありましたがこうやってムックの形で保存版になっていると、本好きとしてはありがたいです。

空間の中に配置される、インテリアとしての「飾る本」

本とインテリア

今回の「BRUTUS Casa」の魅力の一つに、ただ本の紹介というだけでなく、素敵な空間の中に本が配置された写真がいくつも出てくるところがあります。

私だけではないと思いますが、本好きの人というのは本を一つのインテリアとしても捉えたいもの。

装丁が美しいものなどは、うまい具合に配置して、空間を引き立たせたいという気持ちもあります。

どの写真もテーマに沿って、インテリアと本がうまくマッチしており、それらがおしゃれで美しい形に仕上がっています。

p102に「飾る本」という記事(セレクト幅允孝さん、スタイリング作原文子さん)がありますが、これなんかうまい具合に本好きの気持ちを表してくれているでしょう。

文中に

本は、本棚という閉所に収まっている器でもない。

とありますが、生活空間の中に本をうまく配置することで普段から手に取りやすく、また自分の価値観やアイデンティティを再認識し、明確化する機能もあるかもしれません。

このようなインテリアに活かすやり方も、今回のBRUTUS Casaのテーマ「美しい暮らしをつくる本」という特集にも合致しています。

「寝る前にめくる図鑑」という記事も

寝る前読書

「BRUTUS Casa」のp114にブックコーディーネーターの内沼晋太郎さんという方の「眠る前にめくる図鑑。」という記事があります。

私は「寝る前読書のススメ」というサイト名の通り、眠る前にどのような本がいいのかに興味があるので、今回の特集の中で一番面白く読ませていただきました。

「睡眠の時間がもっと豊かになれば日々の暮らしはきっと変わると思います。眠る前にめくる本がもし古代旧石器時代の化石の写真だったなら、プラネタリウムのような美しい星空であったなら、働かせすぎた脳も心も少しずつほぐされていくのではないでしょうか。」

と本文中にありますが、やはり寝る前には脳や心をほぐしてリラックス出来る本がいいのだと再認識できました。

記事では内沼晋太郎さんは図鑑を紹介されています。これも活字よりも宇宙や未知の世界へのイメージがビジュアルで飛び込んできやすく、気持ちが安らぎやすいからとのこと。

現実にあるんだけれども、普段の日常から一歩離れたイメージの数々。図鑑というものは知の集約されたものですが、イマジネーションを飛躍させ、一時現実を忘れられる装置なのかもしれません。

私が今回の「BRUTUS Casa」を寝る前読書の本におすすめするのも、このビジュアルイメージが豊富であり、美しい暮らしにイマジネーションを飛躍させられる点にあります。

また欲しい本が増えました。

雑誌を読む女性

「BRUTUS Casa」のような雑誌の本特集を見るたびに欲しい本が増えていきます。

今回の特集で気になった本は「もの食う話」、「Henri’s Walk to Paris」、「芸術としてのデザイン」などなど。

特に「Henri’s Walk to Paris(アンリくん、パリへ行く)」などはp91とp108で2回も紹介されていました(前述の「飾る本」にも紹介)。

絵本なのですがヒッチコックやキューブリックの映画のタイトルデザインをされたソール・バス氏が手がけたもの。色彩といい、構成といいかなりおしゃれ。部屋に置いておけばインテリアとしても良い感じになりそう。

子供だけなく、大人も楽しめそうな一冊です。

気になる本を発見するたびにAmazonで調べたのですが、「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」のところに今回の特集で紹介されていた別の本がすすめられていました。

けっこう大勢の人が「BRUTUS Casa」を読んで、特集されていた本に興味を惹かれているのだなと思うとついつい嬉しくなりました。

本屋さんで新しい本に出会うというのも素晴らしい経験ですが、誰かしらおすすめに興味が湧いて手に取る本というのもいいものです。

何か新しい切り口、特にライフスタイルに関わったり、空間に置くと引き立つインテリア的な本に出会いたい時、今回のBRUTUS Casa「美しい暮らしをつくる本。」をおすすめします。